東京外国語大学合格体験記

直前にやるべきこと。

東京外国語大学 写真

外大の受験で直前にやるべきことを科目別におさらいしておこう。

 

基本的には、暗記事項の確認だ。

 

世界史

過去問で頻出の分野は、大丈夫だろうか?例えば、国際条約や国際会議、列強への抵抗運動。そして、受験生が手薄になりがちなのが、現代史だ。

 

また、論述の勉強に集中してきた受験生は、一問一答を後回しにしすぎて、本番でできないことがある。一問一答、そして、おすすめしている『30日完成スピードマスター世界史』といった。基礎単語が載った参考書・問題集を確認したい。

意識して覚えこむと言うよりは、網膜にその単語を映すことで、これまで覚えてきた知識をアクティベート、活性化する意味合いが大きい。

しっかり一度覚えてきた単語なら、これだけでも比較的簡単に思い出せるはずだ。スピードマスターで言えば、1日で10章(全体の3分の1)くらいは確認できるだろう。大体1章読むのに5分かかるとしても、10章で50分だ。

次に論述について確認すると、これはひたすら問題と採点基準(ポイント)のおさらいだ。問題を見て、ポイントが思い浮かぶか、やってみて欲しい。これも、毎日触れる量を増やしていこう。

 

日本史

 

日本史もやることはほぼ同じ、一問一答系の確認と、論述のポイント確認だ。日本史の勉強そのものじゃないかという声が聞こえてきそうだが、過去問で出そうなものは把握しているだろうか。

過去問が少ないので情報不足であることは否めないが、2015年の問題を見てみると、時代的には、室町時代と近現代だ。地域的には、いわゆる日本史のほか、朝鮮、そして中国やアメリカも関係している。日本史と言いつつ、結局、外国語大学らしく日本と海外との関係がメインだ。

ここから何が考えられるだろうか?もちろん、前提として、日本史の先生がつくっていると考えられるが、ここで考えなくてはいけないのは、東京外国語大学の特性上圧倒的に外国を専門にしている先生が多いということだ。

今回の問題を仮に、アメリカが専門の先生(英語専攻)や中国語関係の先生(中国語専攻)、そして、朝鮮語関係(朝鮮語専攻)の先生が作っているとすると、他に、日本史関係で出てきそうな部分はどこだろうか?

記事でおすすめしている『流れが分かる日本史テーマ史ノート』では「日欧米外交史」と一括りにしてあるが、それを外大の専攻語別に考えてみると、どうだろうか?