蜻蛉日記町の小路の女うつろひたる菊品詞分解現代語訳

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たとえ学校の先生からお前なんかMARCHにも受からないと言われても、残り4ヶ月で上智大学合格に導いた『逆転合格メーカー』のコシャリです。

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kagerounikki

今回は藤原の道綱母が書いた蜻蛉日記です。

カンタンにいうと、浮気な夫にムカついている作者が文句を付けていきます。

夫兼家は悪びれる様子もないので、作者はますますムカついてます。

 

さて九月ばかりになりて、出でにたるほどに、

箱のあるを手まさぐりにあけて見れば、人のもとにやらとしける文あり。

あさましさに、見てけりとだに知られと思ひて、書きつく。

現代語訳

九月ごろになって、(作者の夫の兼家が作者の家から)外に出かけていった時に、

(手紙などが入っている)文箱が(置き忘れて)あるのを(何気なく)手慰みにあけてみると、(兼家が自分ではない他の)女の元に届けようとした手紙があった。

意外なことだと驚いて、(私が手紙を)見たということだけでも(夫兼家に)知ってもらおうと思って、(その女への手紙に自分の歌を)書きつける。

品詞分解

さて 接続詞
九月 名詞
ばかり 副助詞
格助詞
なり ラ行四段活用動詞「なり」の連用形
接続詞、
出で ダ行下二段活用動詞「出づ」の連用形
完了の助動詞「ぬ」連用形。接続は連用形
たる 完了の助動詞「たり」の連体形。接続は連用形
ほど 名詞
格助詞、
名詞
格助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」の連体形
格助詞
手まさぐり 名詞
格助詞
開け カ行下二段活用動詞「開く」連用形
接続助詞
見れ マ行上一段活用動詞「見る」已然形
接続助詞、
名詞
格助詞
もと 名詞
格助詞
遣ら ラ行四段活用動詞「遣る」未然形
意志の助動詞「む」終止形。

接続は未然形

格助詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
ける 過去の助動詞「けり」の連体形。

接続は連用形

あり ラ行変格活用動詞「あり」の終止形。
あさましさ
格助詞、
「見 マ行上一段活用動詞「見る」連用形
完了の助動詞「つ」の連用形。

接続は連用形

けり 過去の助動詞「けり」の終止形。

接続は連用形

格助詞
だに 副助詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
受身の助動詞「る」の未然形

接続は未然形

意志の助動詞「む」の終止形

接続は未然形

格助詞
思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形
接続助詞、
書きつく カ行下二段活用動詞「書きつく」の終止形。

うたがはし ほかに渡せ文見れば
ここやとだえに ならとすらむ

現代語訳

疑わしく思われてしまいます。他の女に渡そうとしているこの手紙をみると、私のいるここにはもうおいでにならなくなるのでしょうか。

品詞分解

疑はし シク活用形容詞「疑はし」終止形
ほか  名詞
格助詞
渡せ サ行四段活用動詞「渡す」已然形
完了の助動詞「り」の連体形。

接続はサ行変格活用の未然形、四段活用の已然形

名詞
見れ マ行上一段活用動詞「見る」已然形
接続助詞
ここ 代名詞
係助詞
とだえ 名詞
格助詞
なら ラ行四段活用動詞「なる」未然形
推量の助動詞「む」の終止形。

接続は未然形

格助詞
サ行変格活用動詞「す」の終止形
らむ 現在推量の助動詞「らむ」の連体形。

接続は終止形

など思ふほどに、

 

むべなう、十月つごもりがたに、三夜しきりて見え時あり。

つれなうて、
「しばし試みるほどに」
など気色あり。

現代語訳

などと(暗い気持ちに)思っていると、はたして、10月の末ごろに、(結婚の証である)三晩連続で自分のところに兼家がお見えにならない時があった。

(兼家は)素知らぬふりをして、「しばらく(妻の私の気持ちを)ためしているうちに」

などと思わせぶりなことをいう。

品詞分解

など 副助詞
思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形
ほど 名詞
格助詞、
むべなう ク活用形容詞「むべなし」連用形「むべなく」のウ音便、
十月 名詞
つごもりがた
格助詞、
三夜 名詞
しきり ラ行四段活用動詞「しきる」連用形
接続助詞
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」未然形
打消の助動詞「ず」連体形。

接続は未然形

名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」の終止形。
つれなう ク活用形容詞「つれなし」連用形「つれなく」のウ音便
接続助詞、
「しばし 副詞
こころみる マ行上一段活用動詞「こころみる」連体形
ほど 名詞
格助詞
など 副助詞
気色 名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」の終止形

これより夕さりつかた、

「うちのがるまじかりけり」
とて出づるに、心得で、人をつけて見すれば、
「町の小路なるそこそこになむとまり給ひぬる」
とて来たり。

現代語訳

これ=作者の家から夕方に、兼家が(急に思い出したように)「そういえば、今日は宮中に外すことのできない用事があったんだ」といって、私の家から出ていったので、

私=作者は変に思って、召使いの者をやって、兼家の後をつけさせて、(兼家の行き先を)見させると、

(その召使は)「町の小路にあるこれこれの場所におとまりになりました」

といって帰ってきた。

品詞分解

これ 代名詞
より 格助詞、
夕さりつかた、
「内裏 名詞
格助詞
のがる ラ行下二段活用動詞「のがる」終止形
まじかり 不可能推量の助動詞「まじ」連用形。接続は終止形
けり 詠嘆の助動詞「けり」終止形。接続は連用形
とて 格助詞
出づる ダ行下二段活用動詞「出づ」連体形
接続助詞、
心得 ア行下二段活用動詞「心得(こころう)」未然形
接続助詞、
名詞
格助詞
つけ カ行下二段活用動詞「つく」連用形
接続助詞
見すれ サ行下二段活用動詞「見す」已然形
接続助詞、
「町 名詞
格助詞
小路 名詞
なる 存在の助動詞「なり」連体形。接続は連体形・体言
そこそこ 代名詞
格助詞
なむ 係助詞、(係り結び)
とまり ラ行四段活用動詞「止まる」連用形
給ひ ハ行四段活用補助動詞「給ふ」連用形
ぬる 完了の助動詞「ぬ」の連体形。接続は連用形
とて 格助詞
来(き) カ行変格活用動詞「来(く)」連用形
たり 完了の助動詞「たり」の終止形。

さればよと、

いみじう心憂しと思へども、言はむやうも知らであるほどに、二三日ばかりありてあかつきがたに門をたたく時あり。

現代語訳

私の思った通りだと、

たいそう情けないと思うが、どうしようもない気持ちで途方にくれていると、二三日たって明け方に(私の家の)門をたたく時があった。

品詞分解

「されば 感動詞
間投助詞
格助詞、
「いみじう シク活用形容詞「いみじ」連用形「いみじく」のウ音便
心憂し ク活用形容詞「心憂し」終止形
格助詞、
思へ ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形
ども 接続助詞、
言は ハ行四段活用動詞「言ふ」未然形
婉曲の助動詞「む」連体形。 接続は未然形
やう 名詞
係助詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
接続助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」の連体形
ほど 名刺
格助詞、
二日、 名詞
三日 名詞
ばかり 副助詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」の連用形
接続助詞、
暁がた 名刺
格助詞
名詞
格助詞
たたく カ行四段活用動詞「叩く」連体形
名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」の終止形。

なめりと思ふに、

憂くてあけさせねば、例の家とおぼしきところにものしたり。つとめて、なほもあらと思ひて、

現代語訳

夫兼家が帰ってきたようだと思うと、不愉快なので私の家の門を開けさせないでいると、(夫兼家はそのまま)いつもの(町の小路の女の)家と思われるところに行ってしまった。

翌朝、やはりこのままではいられないと思って、

品詞分解

「さ 副詞
断定の助動詞「なり」連体形「なる」撥音便「なん」の「ん」の無表記形

接続は連体形または体言

ここでは副詞になってます。

「なり」は現代語の「そうです」の「です」にあたります。

「そう」は夫兼家の訪れのこと=名詞=体言

めり 婉曲の助動詞「めり」終止形

接続は終止形、ラ変型は連体形

格助詞
思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形
接続助詞、
憂く ク活用形容詞「憂し」連用形
接続助詞、
開け カ行下二段活用「開く」未然形
させ 使役の助動詞「さす」未然形

四段・ナ変・ラ変以外(上一段、下一段、上二段、下二段、カ変、サ変)の未然形

打消の助動詞「ず」已然形

接続は未然形

接続助詞、
名詞
格助詞
名詞
格助詞
おぼしき シク活用形容詞「おぼし」連体形
ところ 名詞
格助詞
ものし サ行変格活用「ものす」連用形
たり 完了の助動詞「たり」の終止形。

接続は連用形

つとめて、
「なほ 副詞
係助詞
あら ラ行変格活用「あり」未然形
打消意志の助動詞「じ」の終止形

接続は未然形

格助詞
思ひ ハ行四段活用「思ふ」連用形
接続助詞、

 

なげきつつ ひとり寝る夜の あくるまは
いかに久しき ものとかは知る

と、例よりもひきつくろひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。

現代語訳

(私が家の門を開けさせるほんのわずかな時間さえも待てずに立去ってしまうようなあなたには)

(なかなか帰ってこないあなたを待ち望んで悲しみにくれて嘆きながら、一人で(寂しく)寝る夜が明けるまでの時間が

どれだけ長いものか、おわかりになるのでしょうか。いえ、きっとあなたはおわかりにならないでしょうね。

と、いつもよりは筆跡にも注意して丁寧に書いて、(自分から町の小路の女に気持ちが変わってしまった兼家のように)色が変わってしまった菊の枝に結びつけ(て兼家に送っ)た。

品詞分解

嘆き カ行四段活用「嘆く」連用形
つつ 接続助詞
ひとり 名詞
寝る ナ行下二段活用「寝(ぬ)」連体形
名詞
格助詞
あくる ラ行下二段活用「あく」連体形
名詞
係助詞
いかに 副詞
久しき シク活用形容詞「久」連体形
もの 名詞
格助詞
かは 係助詞 (反語)(係り結び)
知る ラ行四段活用「知る」連体形(「かは」結び)
格助詞、
名詞
より 格助詞
係助詞
ひきつくろひ ハ行四段活用「ひきつくろふ」連用形
接続助詞
書き カ行四段活用「書く」連用形
接続助詞、
移ろひ ハ行四段活用「移ろふ」連用形
たる 完了の助動詞「たり」の連体形

接続は連用形

名詞
格助詞
さし サ行四段活用「さす」連用形
たり 完了の助動詞「たり」の終止形。

接続は連用形

 

返りごと、

「明くるまでも試みとしつれど、とみなる召使ひの来合ひたりつればなむ。

いとことわりなりつるは。

現代語訳

(私の手紙への兼家からの)返事に、「(門が開くのを)夜が明けるまでも待ってみようとおもったけれど、急用をつげる使者が自分のもとにやって来たのに出会ったので。

(門があくまで待たずにすぐにどこかに行ってしまったとあなたが怒るのも)たいそうもっともなことです。

品詞分解

 返り事 名詞
「あくる ラ行下二段活用「あく」連体形
まで 副助詞
係助詞
こころみ マ行上一段活用「こころみる」未然形
意志の助動詞「む」の終止形

接続は未然形

格助詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
つれ 完了の助動詞「つ」の已然形

接続は連用形

接続助詞、
とみなる ナリ活用形容動詞「とみなり」連体形
召使 名詞
格助詞
来合ひ ハ行四段活用「来あふ」連用形
たり 完了の助動詞「たり」の連用形

接続は連用形

つれ 完了の助動詞「つ」の已然形

接続は連用形

接続助詞
なむ 係助詞。
いと 副詞
ことわりなり ナリ活用形容動詞「理なり」連用形
つる 完了の助動詞「つ」の連体形

接続は連用形

終助詞(詠嘆)

 

げにやげに冬の夜ならぬまきの戸も遅くあくるはわびしかりけり」

現代語訳

ほんとうに、冬の夜でないまきの板戸でさえも(すぐに開けてくれずに)開くのがおそくなるのは寂しいものですよ。

(ましてこの寒い冬の夜のことなので余計にやりきれず寂しいものです。(だから他の女のところにいっちゃうのもしょうがなくない?))

品詞分解

げに 副詞
間投助詞
げに 副詞
名詞
格助詞
名詞
なら 断定の助動詞「なり」未然形

接続は体言・連体形

打消の助動詞「ず」連体形

接続は未然形

真木 名詞
格助詞
名詞
係助詞
おそく ク活用形容詞「おそし」連用形
あくる ラ行下二段活用「あく」連体形
係助詞
わびしかり シク活用形容詞「わびし」連用形
けり 詠嘆の助動詞「けり」終止形

接続は連用形

 

さてもいとあやしかりつるほどに、ことなしびたる。

しばしは、忍びたるさまに、「内裏に。」など言ひつつぞあるべきを、いとどしうこころづきなく思ふことぞ、限りなきや。

現代語訳

それにしても、(私がこれほど辛い思いをしているというのに、あの夫は)たいそう不思議になるほどしらばっくれれている。

しばらくは遠慮している様子で「宮中に(用事があるので参内しなくてはいけない=からあなたのもとには行けません)」などと言い続けているべきなのに、(そういう言い訳もしないで平然としている夫の様子をみるにつけ)いっそう不愉快に思うことこの上ない。

品詞分解

さても 接続詞
いと 副詞
あやしかり シク活用形容詞「あやし」連用形
つる 完了の助動詞「つ」の連体形

接続は連用形

ほど 名詞
格助詞、
ことなしび バ行上二段活用「ことなしぶ」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形

接続は連用形

しばし 副詞
係助詞、
忍び バ行四段活用「忍ぶ」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形

接続は連用形

さま 名詞
断定の助動詞「なり」連用形

接続は体言・連体形

「内裏 名詞
格助詞
など 副助詞
言ひ ハ行四段活用「言ふ」連用形
つつ 接続助詞
係助詞 (係り結び)
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
べき 当然の助動詞「べし」連体形 (係り結びは流れている)

接続は終止形・ラ変型は連体形

接続助詞、
いとどしう シク活用形容詞「いとどし」連用形「いとどしく」のウ音便
心づきなく ク活用形容詞「こころづきなし」連用形
思ふ ハ行四段活用「思ふ」連体形
こと 名詞
係助詞、(係り結び)
限りなき ク活用形容詞「限りなし」連体形
間投助詞。(詠嘆)

参考になれば幸いです。

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