「この酒を飲みてむ。」とて、よき所を求め行くに、
天の川といふ所に至りぬ。
御供 | 接頭語+名詞 |
なる | 断定の助動詞「なり」連体形 |
人 | 名詞 |
酒 | 名詞 |
を | 格助詞 |
持た | タ行四段活用動詞「持つ」未然形 |
せ | 使役の助動詞「す」連用形 |
て、 | 接続助詞 |
野 | 名詞 |
より | 格助詞 |
出で来(き) | カ行変格活用動詞「出で来(く)」連用形 |
たり。 | 完了の助動詞「たり」終止形 |
「こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
酒 | 名詞 |
を | 格助詞 |
飲み | マ行四段活用動詞「飲む」連用形 |
て | 強意の助動詞「つ」未然形 |
む。」 | 意志の助動詞「む」終止形 |
と | 格助詞 |
て、 | 接続助詞 |
よき | ク活用形容詞「よし」連体形 |
所 | 名詞 |
を | 格助詞 |
求め行く | カ行四段活用動詞「求め行く」連体形 |
に | 接続助詞 |
天の川 | 名詞 |
と | 格助詞 |
いふ | ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 |
所 | 名詞 |
に | 格助詞 |
至り | ラ行四段活用動詞「至る」連用形 |
ぬ。 | 完了の助動詞「ぬ」終止形 |
親王に、馬の頭、大御酒参る。親王ののたまひける、
「『交野を狩りて、天の川のほとりに至る』を題にて、
歌詠みて、杯はさせ。」とのたまうければ、
かの馬の頭詠みて奉りける、
親王 | 名詞 |
に | 格助詞 |
馬の頭 | 名詞 |
大御酒 | 名詞 |
参る | ラ行四段活用動詞「参る」終止形
謙譲語 本動詞 作者⇒親王 差し上げる(与ふ) |
親王 | 名詞 |
の | 格助詞 |
のたまひ | マ行四段活用動詞「のたまふ」連用形
尊敬語 本動詞 作者⇒親王 おっしゃる(言ふ) |
ける、 | 過去の助動詞「けり」連体形 |
「『交野 | 名詞 |
を | 格助詞 |
狩り | ラ行四段活用動詞「狩る」連用形 |
て、 | 接続助詞 |
天の川 | 名詞 |
の | 格助詞 |
ほとり | 名詞 |
に | 格助詞 |
至る』 | ラ行四段活用動詞「至る」終止形 |
を | 格助詞 |
題 | 名詞 |
にて | 格助詞 |
歌 | 名詞 |
詠み | マ行四段活用動詞「詠む」連用形 |
て | 接続助詞 |
杯 | 名詞 |
は | 係助詞 |
させ。」 | サ行四段活用動詞「さす」命令形 |
と | 格助詞 |
のたまう | ハ行四段活用動詞「のたまふ」連用形「のたまひ」ウ音便 |
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