僕が宿題を出すときには、単語や熟語ならまず最初の全部の単語について、知っているものと知らないもの、単語の意味がパッと言えるものと言えないものに分ける作業をやってもらいます。
そのあと、100個や200個のグループに分けて、そのグループで単語の意味がパッといえるものが8割を超えるようなら、一旦はそのグループはクリアにし、できなかったものは紙にかきだして、洗面所、風呂(ビニール袋に入れる)、トイレ、天井など、とにかく見る回数を増やすために、必ず見る場所に貼り付けてもらいます。
100個から200個のグループのうち、意味がいえるものが8割に届かなかった場合は10回とか20回とか追加で見る回数をこなし、もう一回意味が言えるかどうかチェックをします。
以下繰り返しで、最後までって感じですね。
で、そうすると、形式が一定なターゲットやシスタンの方が、それらをこなす時に圧倒的に速いんですよね。
もちろんDUO3.0でも一つ一つの単語を単体でチェックしていけばそうしたことはできるわけですが、それならわざわざ知らない単語が4つも5つも入った短文を見ていく必要はないですよね。
なので、わざわざDUO3.0を使わなくてもいいのではないかと思うわけです。
第一次受験生時代、僕は速読英単語必修編を使っていたのですが、暗記はそこそこ出来ていたので、DUO3.0を見た時に、ほとんどの単語は知っていました。
ただ当時からなんとなく受験英語で頻繁に見かけるような単語との乖離のようなものを感じていました。
また、確かに英文は面白かったような気もしなくはないですが、1つの文の中に知らない単語が4つも5つもあると集中できずにその文を「卒業」するまでにかなりの時間がかかって、
進まないように感じましたし、また何カ国語も勉強して、さらに受験生に指導する立場になった今の状態からすると、
単語を素早く覚えてとにかく早く過去問の解説が読めるレベルに入りたい私としては、1周するだけでも膨大な時間がかかるDUO3.0は非常に時間感覚のない単語集のように感じてしまいます。
忙しい受験生の負担をあまり考えていない単語集のように感じてしまうのです。記憶の引っ掛かりはいいにしてもです。
まあ単語集はどれもやりきるのは大変なのかもしれませんが、DUO3.0は読むだけならまだしも、暗記でもっとも重要な繰り返しの回数が稼げない点で、致命的かなと思うんですね。
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