とりどりにさぶらふ人びとも、心をかけたる女房の、
用意ありさまさへ、いみじくととのへなしたまへり。
あらまほしう | シク活用形容詞「あらまほし」連用形「あらまほしく」ウ音便 | ||||
もてなし | サ行四段活用動詞「もてなす」連用形 | ||||
きこえ | ヤ行下二段活用動詞「きこゆ」連用形 | 謙譲語 | 補助動詞 | 作者→明石の姫君 | ~申し上げる |
たまへ | ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 | ||||
れ | 存続の助動詞「り」已然形 | ||||
ば | 接続助詞 | ||||
殿上人 | 名詞 | ||||
など | 副助詞 | ||||
も | 係助詞 | ||||
めづらしき | シク活用形容詞「珍し」連体形 | ||||
挑み所 | 名詞 | ||||
にて | 格助詞 | ||||
とりどりに | ナリ活用形容動詞「とりどりなり」連用形 | ||||
さぶらふ | ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連体形 | 謙譲語 | 本動詞 | 作者→明石の姫君 | お仕え申し上げる |
人びと | 名詞 | ||||
も | 係助詞 | ||||
心 | 名詞 | ||||
を | 格助詞 | ||||
かけ | カ行下二段活用動詞「かく」連用形 | ||||
たる | 存続の助動詞「たり」連体形 | ||||
女房 | 名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
用意 | 名詞 | ||||
ありさま | 名詞 | ||||
さへ | 副助詞 | ||||
いみじく | シク活用形容詞「いみじ」連用形 | ||||
ととのへなし | サ行四段活用動詞「ととのへなす」連用形 | ||||
たまへ | ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者→明石の君 | ~なさる |
り。 | 存続の助動詞「り」終止形 |
御仲らひあらまほしううちとけゆ くに、
さりとてさし過ぎもの馴れず、あなづらはしかるべきもてなし、
はた、つゆなく、あやしくあらまほしき人のありさま、心ばへなり。
上 | 名詞 | ||||
も | 係助詞 | ||||
さるべき | 連体詞 | ||||
折節 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
は | 係助詞 | ||||
参り | ラ行四段活用動詞「参る」連用形 | 謙譲語 | 本動詞 | 作者→明石の姫君 | 参上する |
たまふ。 | ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者→紫の上 | ~なさる |
御仲らひ | 接頭語+名詞 | ||||
あらまほしう | シク活用形容詞「あらまほし」連用形「あらまほしく」ウ音便 | ||||
うちとけゆく | 接頭語+カ行四段活用動詞「とけゆく」連体形 | ||||
に | 接続助詞 | ||||
さりとて | 副詞 | ||||
さし過ぎ | が行上二段活用動詞「さしすぐ」連用形 | ||||
もの馴れ | ラ行下二段活用動詞「ものなる」未然形 | ||||
ず | 打消の助動詞「ず」連用形 | ||||
あなづらはしかる | シク活用形容詞「あなづらはし」連体形 | ||||
べき | 当然の助動詞「べし」連体形 | ||||
もてなし | 名詞 | ||||
はた | 副詞 | ||||
つゆ | 副詞 | ||||
なく | ク活用形容詞「なし」連用形 | ||||
あやしく | シク活用形容詞「あやし」連用形 | ||||
あらまほしき | シク活用形容詞「あらまほし」連体形 | ||||
人 | 名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
ありさま | 名詞 | ||||
心ばへ | 名詞 | ||||
なり。 | 断定の助動詞「なり」終止形 |
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