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枕草子中納言参りたまひて102段扇骨くらげの骨品詞分解現代語訳4

 

完了の助動詞「つ」~テシマウ・~テシマッタ・~タ

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
つる つれ てよ

 

接続 連用形

 

推定の助動詞「なり」ヨウダ

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
なり なり なる なれ

 

接続 終止形、ラ変型は連体形

 

強意の助動詞「つ」キット・確カニ…スル

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
つる つれ てよ

 

接続 連用形

 

当然の助動詞「べし」~ベキダ・~ハズノ

未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(べく)ばから べくばかり べし べきべかる べけれ
接続 終止形、ラ変型は連体形

 練習問題

「さては扇のにはあらで、くらげのななり」はどういうこと=シャレ?

得意満面で骨を自慢する中納言が「まだ見ぬ骨のさまなり」

といったのを瞬時にとらえて、

「人が見たこともないような骨なら、

骨のないあのくらげの骨なんでしょうね」

と奇想天外なシャレを飛ばした清少納言。

 

中納言はまじめに自慢していたものの、

「こいつ、うまいこというじゃねえか」と、

清少納言に一本取られて苦笑いしたんですね。

 

清少納言の頭のキレ具合がわかります。

 

「かようのことこそは・・・入れつべけれど」と言った作者の気持ちは?

このようなことは見聞きするに堪えないことの中に入れるべきである、

という意味ですが、

どうしてこんなことを書いているのでしょうか?

 

一女房の身にすぎない自分が、

でしゃばって、中納言をやりこめるような、

自分の才能を誇示するような話、

 

なので、、、

 

他の人からみたら、「なにあいつでしゃばってんの?」

と苦々しいと思うにちがいない

 

こういう気持ちから、謙遜して、

見聞きすることに堪えないことに入れるべき

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コシャリ

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  • 「かやうのことこそは」の「こそ」の結びはどこですか?
    「入れつべけれど」だと思ったんですがそれが已然形になっているのは、「ど」の接続は已然形接続だからでしょうか?
    係り結びが省略されているのかどうかも含めて教えてください。

    • コメントありがとうございます。
      係助詞「こそ」の結びにあたる語(対応する語)は 助動詞「べけれ」で合っています。
      「べけれ」なのですが、「ど」が続いているため「結び」にはなりません。

      「結び」はそこで終わる形ですので、ここは係り結びは「流れた」あるいは「消滅した」となります。

      ちなみに、「かようのことこそ。」のように係助詞で文が終わってしまって、
      「べけれ」のように結びにあたる語がない時に、係り結びが「省略」されているとなります。

      係助詞のすぐ後で文が終わっていて、結びに当たる語が無ければ「省略」になり、
      係助詞の結びに当たる語が文中にあれば「流れ」「消滅」ということになります。

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