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更級日記源氏の五十余巻源氏物語を読むかくのみ品詞分解現代語訳

 

 

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

 

はしるはしる、わづかに見つつ、

心も得ず心もとなく思ふ『源氏』を、

一の巻よりして、人も交じらず几帳の内にうち臥して、

引き出でつつ見る心地、后の位も何にはせ

現代語訳

胸をどきどきさせながら、断片的に見ていて

話の筋もよくわからず、もどかしく思っている『源氏物語』を

第一巻からはじめて、他人とも交流せずただ一人几帳の内に身を横たえて、

(物語の草子を)次々と引っ張り出しては読みふける気持ちは、后の位も何になろうか(と思われるほど素晴らしかった。)

品詞分解

はしるはしる 副詞
わづかに ナリ活用形容詞「わづかなり」連用形
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
つつ、 接続助詞
名詞
係助詞
ア行下二段活用動詞「得(う)」未然形
打消の助動詞「ず」連用形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬざる/ね・ざれ/ざれ
心もとなく ク活用形容詞「心もとなし」連用形
思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形
『源氏』 名詞
格助詞
一の巻 名詞
より 格助詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
接続助詞
名詞
係助詞
交じら ラ行四段活用動詞「交じる」未然形
打消 の助動詞「ず」連用形
几帳 名詞
格助詞
名詞
格助詞
うち臥し サ行四段活用動詞「うち臥す」連用形
て、 接続助詞
引き出で ダ行下二段活用動詞「引き出づ」連用形
つつ 接続助詞
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
心地 名詞
名詞
格助詞
名詞
係助詞
名詞
格助詞
係助詞(係り結び)
係助詞
サ行変格活用動詞「す」未然形
む。 意志の助動詞「む」連体形(「か」結び)

接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯

昼は日暮らし、夜は目の覚めたる限り、灯を近くともして、

これを見るよりほかのことなければ、おのづからなどは、

そらにおぼえ浮かぶを、いみじきことに思ふに

現代語訳

昼は一日中、夜は目が冷めている限り、燈火を近くにともして、

これ=『源氏物語』を読む以外に他のことは何もしなかったので、自然と

(人名や、物語の文章などを)そらで思い浮かんでしまうのを、すばらしいことだと思っていると、

品詞分解

名詞
係助詞
日暮らし 名詞
名詞
係助詞
名詞
格助詞
覚め マ行下二段活用動詞「覚む」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形

接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ

限り 名詞
名詞
格助詞
近く 名詞
ともし サ行四段活用動詞「ともす」連用形
て、 接続助詞
これ 代名詞
格助詞
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
より 格助詞
ほか 名詞
格助詞
こと 名詞
なけれ ク活用形容詞「なし」已然形
ば、 接続助詞
おのづから 副詞
など 副助詞
は、 係助詞
そらに ナリ活用形容動詞「そらなり」連用形
おぼえ浮かぶ バ行四段活用動詞「おぼえ浮かぶ」連体形
を、 格助詞
いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形
こと 名詞
格助詞
思ふ ハ行四段活用動詞「思ふ」連体形
接続助詞

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