「神など、空にめでつべき容貌かな。うたてゆゆし」
とのたまふを、若き女房などは、心 憂しと耳とどめけり。
春宮 | 名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
女御 | 名詞 | ||||
かく | 副詞 | ||||
めでたき | ク活用形容詞「めでたし」連体形 | ||||
に | 格助詞 | ||||
つけ | カ行下二段活用動詞「つく」連用形 | ||||
て | 接続助詞 | ||||
も | 係助詞 | ||||
ただなら | ナリ活用形容動詞「ただなり」未然形 | ||||
ず | 打消の助動詞「ず」連用形 | ||||
思し | サ行四段活用動詞「思す」連用形 | 尊敬語 | 本動詞 | 作者→東宮の女御 | お思いなる |
て | 接続助詞 | ||||
「神 | 名詞 | ||||
など | 副助詞 | ||||
空 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
めで | ダ行下二段活用動詞「めづ」連用形 | ||||
つ | 強意の助動詞「つ」終止形 | ||||
べき | 推量の助動詞「べし」 | ||||
容貌 | 名詞 | ||||
かな。 | 終助詞(詠嘆) | ||||
うたて | 副詞 | ||||
ゆゆし」 | シク活用形容詞「ゆゆし」終止形 | ||||
と | 格助詞 | ||||
のたまふ | ハ行四段活用動詞「のたまふ」連体形 | 尊敬語 | 本動詞 | 作者→東宮の女御 | おっしゃる |
を | 格助詞 | ||||
若き | ク活用形容詞「若し」連体形 | ||||
女房など | 名詞+接尾語 | ||||
は | 係助詞 | ||||
心憂し | ク活用形容詞「心憂し」終止形 | ||||
と | 格助詞 | ||||
耳 | 名詞 | ||||
とどめ | マ行下二段活用動詞「とどむ」連用形 | ||||
けり。 | 過去の助動詞「けり」終止形 |
ましてめでたく見えまし」と思すに、夢の心地なむしたまひける。
宮は、やがて御宿直なりけり。
(帝)「今日の試楽は、青海波に事みな尽きぬな。
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