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伊勢物語関守通ひ路の関守築地の崩れ第五段品詞分解

昔、男ありけり。東の五条わたりに、いと忍びて行きけり。

みそかなる所なれば、門よりもえ入らで、童べの踏みあけたる

築地の崩れより通ひけり。

 

 昔 名詞
名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形
名詞
格助詞
五条わたり 名詞+接尾語
格助詞
いと 副詞
忍び バ行上二段活用動詞「忍ぶ」連用形
接続助詞
行き カ行四段活用動詞「行く」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形
みそかなる ナリ活用形容動詞「みそかなり」連体形
名詞
なれ 断定の助動詞「なり」已然形
ば、 接続助詞
名詞
より 格助詞
係助詞
副詞
入ら ラ行四段活用動詞「入る」未然形
で、 接続助詞
童べ 名詞
格助詞
踏みあけ カ行下二段活用動詞「踏みあく」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
築地 名詞
格助詞
崩れ 名詞
より 格助詞
通ひ ハ行四段活用動詞「通ふ」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形

人しげくもあらねど、たび重なりければ、あるじ聞きつけて、

その通ひ路に、夜ごとに人を据ゑて守らせければ、

行けども、え逢はで帰りけり。

さて、詠める、

名詞
しげく ク活用形容詞「しげし」連用形
係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
打消の助動詞「ず」已然形
ど、 接続助詞
たび 名詞
重なり ラ行四段活用動詞「重なる」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
ば、 接続助詞
あるじ 名詞
聞きつけ カ行下二段活用動詞「聞きつく」連用形
て、 接続助詞
代名詞
格助詞
通ひ路 名詞
格助詞
夜ごと 名詞+接尾語
格助詞
名詞
格助詞
据ゑ ワ行下二段活用動詞「据う」連用形
接続助詞
守ら ラ行四段活用動詞「守る」未然形
使役の助動詞「す」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
ば、 接続助詞
行け カ行四段活用動詞「行く」已然形
ども、 接続助詞
副詞
逢は ハ行四段活用動詞「逢ふ」未然形
接続助詞
帰り ラ行四段活用動詞「帰る」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形
さて、 接続助詞
詠め マ行四段活用動詞「詠む」已然形
る、 完了の助動詞「り」連体形

人知れぬわが通ひ路の関守は

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