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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

の9です!


「いかに思さるるにか」 とて、宮は、御手をとらへたてまつりて、

泣く泣く見たてまつりたまふに、まことに消えゆく露の心地して、

限りに見えたまへば、

御誦経の使ひ ども、数も知らず立ち騷ぎたり。

現代語訳

中宮「どのような御気分なのでしょうか。」と仰って、

中宮は紫の上のお手を取り申し上げて、

泣きながら紫の上を御覧申し上げると、

本当に三人が詠った歌に出てきた露の言葉通りに

紫の上が消えてゆくような気持ちがして、

最期の時が来たと中宮はお見受けするので、

御誦経を僧侶のもとに依頼しに行く使者たちが

数知れないほど寺寺へ派遣されて、大騒ぎとなった。

 コメント

今も「お経」と言いますが、

やはり当時から「御」はつけていたんですね。

品詞分解

「いかに 副詞
おぼさ サ行四段活用動詞「おぼす」未然形 尊敬語 本動詞 中宮→紫の上 (思ふ)お思いになる
るる 自発の助動詞「る」連体形
断定の助動詞「なり」連用形
か。」 係助詞
とて、 格助詞
名詞
係助詞
御手 接頭語+名詞 作者⇒紫の上
格助詞
とらへ ハ行下二段活用動詞「とらふ」連用形
たてまつり ラ行四段活用動詞「奉る」連用形 謙譲語 補助動詞 作者⇒紫の上 申し上げる
接続助詞
泣く泣く 副詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
たてまつり ラ行四段活用動詞「奉る」連用形 謙譲語 補助動詞 作者⇒紫の上 申し上げる
たまふ ハ行四段活用動詞「たまふ」連体形 尊敬語 補助動詞 作者⇒中宮 ~なさる
に、 接続助詞
 まことに 副詞
消え ヤ行下二段活用動詞「消ゆ」連用形
ゆく カ行四段活用動詞「ゆく」連体形
名詞
格助詞
心地 名詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
接続助詞
限り 名詞
格助詞
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「たまふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者⇒中宮 ~なさる
接続助詞
御誦経(みずきょう) 接頭語+名詞 作者⇒誦経
格助詞
使ひども 名詞+接尾語
名詞
係助詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
打消 の助動詞「ず」連用形
たち騒ぎ ガ行四段活用動詞「たち騒ぐ」連用形
たり。 存続の助動詞「たり」終止形

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コシャリ

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