Categories: 古文国語高校生

源氏物語桐壷光る君光る君の誕生光源氏の誕生品詞分解と現代語訳全訳

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

父の大納言は亡くなりて、母北の方なむ、

いにしへの人の由あるて、親うち具し、

さしあたりて世のおぼえはなやかなる御方々にもいたう劣ら

何事の儀式をももてなし給ひけれど、

とりたててはかばかしき後見しなければ、

事ある時は、なほ拠りどころなく心細げなり。

 

現代語訳

(桐壷の更衣の)父の大納言はなくなって、

母の、大納言の北の方というのが、

昔気質の、教養のある人であって、

(他の)両親がそろい、現在のところ世間の信望はなやかな御方々にも、

たいしてひけをとらぬように、

どのような宮中のしきたりをも処置なさったけれども、

格別にしっかりした後ろ盾がないのであるから、

何かあらたまったことのあるときには、

やはり頼るあてもなく、心細げな様子である。

コメント

何かイベントがあるたびに、

フォーマルな格好をしなくてはいけません。

 

衣装代などがかかりますから

お金出してくれるパパはいつだって必要なんですね。

品詞分解

父名詞

格助詞
大納言 名詞
係助詞
亡くなり ラ行四段動詞「亡くなる」連用形
て、 接続助詞
名詞
北の方 名詞
なむ 係助詞
いにしへ 名詞
格助詞
名詞
格助詞
名詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
て、 接続助詞
名詞
うち具し、 サ行変格活用動詞「うち具す」連用形「うち」は接頭語
さしあたり サ行四段活用動詞「さしあたる」連用形
接続助詞
名詞
格助詞
おぼえ 名詞
はなやかなる ナリ活用形容動詞「はなやかなり」連体形
御方々 名詞
格助詞
係助詞
いたう 副詞

ク活用形容詞「いたし」の連用形「いたく」のウ音便

劣ら ラ行四段動詞「劣る」未然形
ず、 打消の助動詞「ず」連用形
接続は未然形
[な]ずざら/[に]ずざり/ず/ぬざる/ねざれ/ざれ
何事 名詞
格助詞
儀式 名詞
格助詞
係助詞
もてなし サ行四段活用動詞「もてなす」連用形
給ひ 尊敬語

補助動詞

ハ行四段動詞給ふ」連用形

作者⇒桐壷の更衣の母

~なさる

けれ 過去の助動詞「けり」已然形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
ど、 接続助詞
とりたて タ行下二段活用動詞「とりたつ」連用形
接続助詞
はかばかしき シク活用形容詞「はかばかし」連体形
後見 名詞
副助詞
なけれ ク活用形容詞「なし」已然形
ば、 接続助詞
名詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」の連体形
名詞
は、 係助詞
なほ 副詞
拠りどころ 名詞
なく ク活用形容詞「なし」連用形
心細げなり ナリ活用形容動詞「こころぼそげなり」終止形

お役に立てましたらフォローしていただけると大変嬉しいです!

コシャリのTwitter

お役に立てましたらランキングをクリックしていただけると大変うれしいです。

 

Page: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

コシャリ

View Comments

  • 坊にもようせずは、この皇子のゐ給ふべきなめりと…
    の「給ふ」が、作者から帝に対する敬意になっていますが
    作者から男皇子に対する敬意ではないでしょうか
    皇太子の座に就く(と考えられている)のは男皇子なので

    • しおさん!

      コメントありがとうございます!
      その通りですね!僕のミスです!
      教えてくださってありがとうございます!

      修正しました!!
      しおさんのおかげで、より良い記事になりました!

      他にもおかしな点あったら、
      ぜひぜひご指摘いただけたら嬉しいです!

      感謝いたします!
      コシャリ

      • 「坊にもようせずは、
        この皇子のゐ給うべきなめり」の、"給う"の敬意の方向なんですが、この言葉は一の皇子の女御がしゃべっているので、
        一の皇子の女御→光源氏(皇子)
        じゃないですか?

        確認お願いします(^^)♪

        • てぃむちゃんさん!

          コメントありがとうございます!

          そうですね!
          修正しました!

          感謝いたします!
          コシャリ

  • 御覧ずるに、の「に」は接続助詞のような気がしますが、いかがでしょうか?

    • よしえさん!

      コメントありがとうございます!

      修正しました!
      感謝いたします!

      コシャリ

  • それと、「まつはさせ給ふあまりに、」の「に」は断定ではなく接続助詞なのかなぁと悩んでいます。どうでしょう?

    • よしえさん!
      コメントありがとうございます!

      修正しました!

      ただ、
      「あまり」が名詞なので、断定の助動詞「なり」連用形ではなく、格助詞に修正しました。

      接続助詞の場合は、上が連体形ですよね。

  • すみません、上記2つのコメントのメールアドレスを待ちげていましたので、訂正します。

  • 「人の心をのみ動かし」の「のみ」は、副詞ではなく副助詞だと思います。

    • みはなさん

      コメントありがとうございます!
      修正しました!

  • 思ひ上がり給へるの る は完了の助動詞 り の連体形ではないですか?

    • らむねさん、コメントありがとうございます!!
      その通りですね!

      修正しました!
      ありがとうございます!

      また何か見つけたら、ご指摘いただけたら嬉しいです!
      PS
      その題名のコミック(アニメ?)がお好きなんですね。

  • 「ゐ給ふべきなめり」の「ゐる」がラ行上一段とありますが、ワ行上一段の間違いではないでしょうか?

    • イチロー牧場さん

      コメントありがとうございます。
      修正しました!!

  • 「おきてたれば」はタ行下二段活用動詞の連用形「おきて」+「たれ」+「ば」ではないでしょうか。

    • コメントありがとうございます!!
      「思ほしおきて」+「たれ」+「ば」

      ですね。タン塩さんご指摘ありがとうございます!
      修正いたしました!

  • 父が亡くなっているのに、両親がそろっている、とはどういうことですか、、?
    稚拙な質問でごめんなさい、教えて頂きたいです!

    • ご質問ありがとうございます。
      両親が揃っている「他の」女性たちにひけを取らないように桐壺の更衣のお母さんは桐壺の更衣を育てたということです。

      次の行までつながっています。

      (他の)を追加しました!!

      • なるほど!
        そういう事だったんですね、ありがとうございます!

This website uses cookies.