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源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳8

源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳7はこち

「いとうたて、乱り心地の悪しうはべれば、

うつぶし臥してはべるや。御前 にこそわりなく思さるらめ」と言へば、 「そよ。などかうは」とて、かい探りたまふに、息もせず。引き動かしたま へど、なよなよとして、我にもあらぬさまなれば、 「いといたく若びたる人にて、物にけどられぬるなめり」と、せむかたなき心地したまふ。

現代語訳

右近は「とても気味が悪い、私はたまらなく怖くて気分が悪いので、

うつ伏せになっているのです。(私よりも)ご主人さま=夕顔の方こそどんなにか怖くお思いになっているでしょう」と言うと、

源氏は「そうだ、どうしてこれほど怖がっているのだろう。」と言って、

源氏は夕顔を手探りなさると、夕顔は息もしない。源氏は夕顔を揺すりなさるけれども、夕顔はぐにゃぐにゃして、正気を失った様子なので、

「(夕顔は)たいそうひどく子供のような人で、物の怪に魂を奪い取られてしまったのだろう」と源氏はどうしようもないお気持ちになる。

「いと 「副詞
うたて 副詞
乱り心地 名詞
格助詞
悪しう シク活用形容詞「悪し」連用形「悪しく」ウ音便
はべれ ラ行変格活用動詞「侍り」已然形 丁寧語 補助動詞 右近→源氏 ~です
接続助詞
うつぶし サ行四段活用動詞「うつぶす」連用形
臥し サ行四段活用動詞「臥す」連用形
接続助詞
はべる ラ行四段活用動詞「侍り」連体形 丁寧語 補助動詞 右近→源氏 ~です
や。 間投助詞
御前 接頭語+名詞
格助詞
こそ 係助詞(係り結び)
わりなく ク活用形容詞「わりなし」連用形
思さ サ行四段活用動詞「思す」未然形
自発の助動詞「る」終止形
らめ」 現在推量の助動詞「らむ」已然形(「こそ」結び)
格助詞
言へ ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形
接続助詞
「そよ。 感動詞
など 副詞
かう 副詞「かく」ウ音便
は」 係助詞
格助詞
接続助詞
かい探り ラ行四段活用動詞「かい探る」連用形
たまふ ハ行四段活用動詞「たまふ」連体形 尊敬語 補助動詞 作者→源氏 ~なさる
接続助詞
名詞
係助詞
サ行変格活用動詞「す」未然形
ず。 打消の助動詞「ず」終止形
引き動かし サ行四段活用動詞「引き動かす」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「たまふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者→源氏 ~なさる
接続助詞
なよなよと 副詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
接続助詞
代名詞
断定の助動詞「なり」連用形
係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
打消の助動詞「ず」連体形
さま 名詞
なれ 断定の助動詞「なり」已然形
接続助詞
「いと 「副詞
いたく ク活用形容詞「いたし」連用形「いたく」ウ音便(副詞法)
若び バ行上二段活用動詞「若ぶ」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
名詞
断定の助動詞「なり」連用形
接続助詞
名詞
格助詞
けどら ラ行四段活用動詞「けどる」未然形
受け身の助動詞「る」連用形
ぬる 完了の助動詞「ぬ」連体形
断定の助動詞「なり」連体形「なる」撥音便「なん」の「ん」無表記形
めり」 推量の助動詞「めり」終止形
格助詞
せむかたなき ク活用形容詞「せむかたなし」連体形
心地 名詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
たまふ。 ハ行四段活用動詞「たまふ」終止形 尊敬語 補助動詞 作者→源氏 ~なさる

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