東京外国語大学合格体験記言語文化学部Iさん

2月25日、月曜日。ゴトー日の月曜日。JRの電気系統のトラブルで、総武、中央線が止まってしまいました。復旧の見通しが立たないというので、違うルートで行かなくてはならないのですが、説明されても全く分かりません。(私は極度の方向音痴です。)

二次試験は自分ひとりで行くと決めていましたが、こればかりはどうしようもないので、即座に母に一緒に来てくれるようお願いしました。母もそのつもりだったようです。京成、都営新宿、京王と乗り継ぎました。都営新宿線が笹塚行きだったのがラッキーでした。新宿行きだったらすぐに京王線には乗れなかったと思います。新宿では入場制限がかかっていたようです。

蒸し暑い電車に長時間揺られ、パニックになりそうでしたが、英語長文を聞いたり、今の状況を考えないようにして何とか耐えました。飛田給についてロータリーに出たとき、目の前でバスが行ってしまいました。タクシー乗り場とバス乗り場、母と手分けして両方に並びました。タクシーが結構回っていたので結局タクシーに乗ることになりました。母が後ろに並んでいた男子に聞いたところ、外大受験生だったので相乗りで外大に向かいました。車内でその人がスマホを見ながら、「バスは30分くらい来ないみたいですよ。」と言っていました。外大前には、前日から泊まっていたような親子や車で送ってきてもらった受験生がたくさんいて、体調も問題なさそうでした。

 

「こっちは汗だくで、疲れ果てて、ぼろぼろだよ~絶対不利だ・・・大丈夫かな・・・」

 

一瞬そんな考えが頭に浮かびましたが、

道中母に

 

合格者Iさんのお母様
「本当に外大に受かりたいのか、きっと試されていると思うよ。これでもか、こんな思いをしても、それでも外大に入りたいかって。来られるものなら来て見ろ。そして合格してみろってね。試験が終わった途端倒れてもいいから、ここまで来たら最後までやりきろう。」

と言われていたので、

 

「そうだ、ここまで来られたのだからあとはやるだけだ。自分の全てを出そう。」

と気持ちを切り替えました。当日の交通や天候のトラブルのリスクと、前日から泊まって慣れない所で眠れずに過ごした時の体調不良のリスクを天秤にかけたとき、私は前者を選びました。想定の範囲内だったので当日もそれほど慌てませんでした。母もみんな一緒だから、と既に出発の準備を淡々としていたので、エネルギーと感情を無駄遣いせずにすみました。

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コシャリ

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