東京都府中市の大学受験プロ家庭教師『逆転合格メーカー』のコシャリです。いつも独学受験.jpにお越しいただきましてありがとうございます。
今回は芸術家の執念についてのお話です。
自分の家事で家が焼けて、家族がまだ家の中にいても、「この火事のおかげで炎の描き方がわかったぜ、ラッキー!!」といえる精神はすさまじいぜ!
できる芸術家ってのはこういうもんなのか!すげーな!
というお話です。
これをご覧のあなたもきっと、何があっても動じない強い精神力をお持ちのことでしょう。
私も欲しいです。
助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
これも今は昔、絵仏師良秀(よしひで)といふありけり。家の隣より火出で来て、風おしおほひてせめければ、逃げ出でて大路へ出でにけり。
人の書かする仏もおはしけり。また、衣着ぬ妻子なども、さながら内にありけり。
それも知らず、ただ逃げ出でたるをことにして、向かひのつらに立てり。
見れば、すでにわが家に移りて、けぶり・炎くゆりけるまで、おほかた、向かひのつらに立ちてながめければ、
これも今となっては昔のことだが、絵仏師良秀という者がいた。隣の家から出火し、風が(火に)覆い被さって、(火が自分の家に)押し寄せてきたので、(絵仏師良秀は自分の家から)逃げ出して、大通りに出てきてしまった。
(お客さんである)人が(仏の絵かきである自分に注文して)描かせていた仏(の絵)も(燃えている自分の家には)いらっしゃった。
また、(火事に驚きあわてふためいて)衣服を身に着けていない妻子なども、(まだ外に逃げ出さずに)そのまま家の中にいた。
そんなこと(クライアントの注文品や妻子が火の迫る家の中にいること)にもかかわらず、良秀は自分が(危険な)家から脱出したことをいいことに、(安全な)家の向こう側に立っていた。
見ると、すでの自分の家に(火は)移って、煙や炎がくすぶり、(家屋が燃え上がる)まで、(良秀は動揺することもなく)大半を、自分の家の向いで立って、(燃え上がる自分の家を)眺めていたので、
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