補助動詞
ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形
世継⇒花山天皇
なさる
永観二年八月二八日、位につかせ給ふ、御年十七。
寛和二年丙戌(ひのえいぬ)六月二十二日の夜、あさましく候ひしことは、
人にも知らせ給はで、みそかに花山寺におはしまして、
御出家人道せさせ/給へ/り/し/こそ、御年十九。
世を保たせ給ふこと二年。そののち、二十二年おはしましき。
永観二年八月二十八日に、(花山天皇は)御即位なさいました。
(その時の花山天皇は)御年十七歳(でした)。
寛和二年丙戌六月二十二日の夜に、
(私世継が)驚きあきれれてしまいましたことは、(花山天皇が)だれにもお知らせにならないで、
ひそかに花山寺にいらっしゃって御出家入道なさったことで、
(ご出家入道された時は、まだ花山天皇の)御年は、十九歳でした。
(花山天皇が)世をお治めなさること二年。
御出家なさってから、二十二年御存命でいらせられました。
永観二年八月二十八日、 | 名詞 |
位 | 名詞 |
に | 格助詞 |
つか | カ行四段活用動詞「つく」未然形 |
せ | 尊敬の助動詞「す」連用形
接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 世継⇒花山天皇 |
給ふ。 | 尊敬語
補助動詞 ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形 世継⇒花山天皇 なさる |
御年十七。 | 名詞 |
寛和二年丙戌六月二十二日 | 名詞 |
の | 格助詞 |
夜、 | 名詞 |
あさましく | シク活用形容詞「あさまし」連用形 |
さぶらひ | 丁寧語
補助動詞 ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連用形 世継⇒聞き手 ございます |
し | 過去の助動詞「き」連体形 接続は連用形(カ変・サ変は特別) せ/◯/き/し/しか/◯ |
こと | 名詞 |
は、 | 係助詞 |
人 | 名詞 |
に | 格助詞 |
も | 係助詞 |
知ら | ラ行四段活用動詞「知る」未然形 |
せ | 使役の助動詞「す」未然形
接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 |
させ | 尊敬の助動詞「さす」連用形 世継⇒花山天皇への敬意 接続は未然形 させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ |
給は | 尊敬語 |
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