この天皇(=花山天皇)が安和元年戊辰十月二十六日丙子の日に、
母方(贈皇后宮懐子)の御祖父〔=伊尹公〕の、一条の邸宅でお生れになられた
とあるのは、
(今の)世尊寺のでことでありましょうか。
花山天皇の御誕生の日には、
(花山天皇の御父君である)冷泉天皇の御代の大嘗会の御禊がありました。
同二年(=安和二年)八月十三日に、春宮にお立ちになりました。
(その時の花山天皇は)御年二歳(でした)。天元五年二月十九日に御元服され、御年十五歳でした。
太政大臣伊尹=これまさ | 名詞 |
の | 格助詞 |
おとど | 名詞 |
の | 格助詞 |
第一 | 名詞 |
の | 格助詞 |
御女 | 名詞
世継⇒贈皇后宮懐子 |
なり。 | 断定の助動詞「なり」終止形 |
こ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
帝、 | 名詞 |
安和元年戊辰十月二十六日丙子、 | 名詞 |
母方 | 名詞 |
の | 格助詞 |
御祖父=おおじ | 名詞 |
の | 格助詞 |
一条 | 名詞 |
の | 格助詞 |
家 | 名詞 |
にて | 格助詞 |
生まれ | ラ行下二段活用動詞「生まる」未然形 |
させ | 尊敬の助動詞「さす」連用形 世継⇒花山天皇への敬意 接続は未然形 させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ |
給ふ | 尊敬語
補助動詞 ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形 世継⇒花山天皇 なさる |
と | 格助詞 |
ある | ラ行変格活用動詞「あり」連体形 |
は、 | 係助詞 |
世尊時 | 名詞 |
の | 格助詞 |
こと | 名詞 |
に | 断定の助動詞「なり」連用形 接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ |
や。 | 係助詞(係り結びは省略) |
そ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
日 | 名詞 |
は、 | 係助詞 |
冷泉院 | 名詞 |
の | 格助詞 |
御時 | 名詞 |
の | 格助詞 |
大嘗会 | 名詞 |
の | 格助詞 |
御禊 | 名詞 |
あり。 | ラ行変格活用動詞「あり」終止形 |
同二年八月十三日、 | 名詞 |
春宮 | 名詞 |
に | 格助詞 |
立ち | タ行四段活用動詞「立つ」連用形 |
給ふ。 | 尊敬語 |
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