速読英熟語、改訂版に買い替えたほうがいいですか?

同じことが速読英熟語にも言えると思います。前置詞のイメージなどはありがたいし、英文の解説などが丁寧にされているのも素晴らしいですが、情報量が増えた分とにかく時間がかかります。

 

バスケットやサッカーで言えば、ひたすらランニングで持久力を上げていたみたいな感じでしょうか。もっと点数を取るためのシュート練習に時間を使うべきですよね。

陸上の長距離で、ベーストレーニングになるジョグは確かに大切ですが、インターバルもペース走もやらなければ、本番のレースには対応できませんよね。

Z会の参考書に言える傾向

Z会の参考書に言える傾向なんですが、一挙両得、あれもこれもできますと複数目的で使えるように作っている参考書が多いんですよね。もちろんZ会のすべての参考書がそうだとはいいません。

 

例えば、『現代文キーワード読解』なんて本も、現代文のキーワードの学習+要約の練習ができるようになっていて、お得感はあるんですが、目的を絞って使いたい場合は、帯に短し襷に長しとなる場合もけっこうあるので、注意が必要です。良く言えば、お得、悪く言えば中途半端なわけです。

 

最近は少子化の影響か、Z会のラインナップも、昔に比べるとずいぶんと基礎系の参考書も増えてきた感があり、ターゲット層を広げているようにも見えますので、実際のところはどうかわかりませんが、もともと「東大生の2人に1人がZ会」をスローガンに、高偏差値帯の高校生をターゲットにブランディングしているZ会です。

 

そうした優秀な高校生が使う参考書が多かったので、そういうお得感を差別化として出したのか、あるいは、様々な目的で買ってもらえるようにマーケティング上そうしているのかわかりませんが、色々使えると言うことは、一つ一つをZ会が推奨する方法でこなす場合には、通常の目的を絞った使用よりも完成までに格段に時間がかかるということです。

 

もちろん、中身はいいものですので、しっかり使えば力がつくのは間違いありません。でも、本番までの限られた時間をその1冊にそんなに使っていていいのか?という視点をいつも持っていたいですね。

 

参考書を使う目的を忘れてはいけない

速読英熟語を使う目的は何でしょうか?そう、英熟語を覚えることですよね?もちろん、短い英文に慣れる目的で使う場合や、最新トピックを抑える目的で使う場合もあるかもしれませんが、全部をいっぺんにやろうとすると、得てしてどれも中途半端に終わり、失敗してしまいます。