接続は連用形
な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
二十二日に、和泉の国までと、平らかに願立つ。
藤原のときざね、船路なれど、馬のはなむけす。
上中下、酔ひ飽きて、いとあやしく、
潮海のほとりにてあざれ合へり。
二十二日 | 名詞 |
に | 格助詞 |
和泉 | 名詞 |
の | 格助詞 |
国 | 名詞 |
まで | 副助詞 |
と、 | 格助詞 |
平らかに | ナリ活用形容動詞「平らかなり」連用形 |
願 | 名詞 |
立つ。 | タ行下二段活用動詞「立つ」終止形 |
藤原のときざね、 | 名詞 |
船路 | 名詞 |
なれ | 断定の助動詞「なり」已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
馬のはなむけ | 名詞 |
す。 | サ行変格活用動詞「す」終止形 |
上中下 | 名詞 |
酔ひ飽き | ハ行四段活用動詞「酔ふ」連用形「酔ひ」+カ行四段活用動「飽く」連用形 |
て、 | 接続助詞 |
いと | 副詞 |
あやしく | シク活用形容動詞「あやし」連用形 |
潮海 | 名詞 |
の | 格助詞 |
ほとり | 名詞 |
にて | 格助詞 |
あざれ合へ | ハ行四段活用動詞「あざれ合ふ」已然形 |
り。 | 存続の助動詞「り」終止形
接続はサ変の未然形・四段の已然形 |
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乗るべきの、ところの「乗る」って連体形じゃないんですか?
コメントありがとうございます!
「べき」(「べし」の連体形)は終止形接続(上に終止形がくる)なので、「乗る(四段活用)」は終止形ですよー
「乗ら・乗り・乗る・乗る・乗れ・乗れ」
ちなみにラ変型って「あり」みたいなもので「あら・あり・あり・ある・あれ・あれ」のように変化して、こういう場合は「ある」は連体形になります。「あるべき」の「ある」ですね。
「べし」の接続確認してみてくださいね!
テスト勉強応援しています!
書きつくのところカ行下二段じゃなくて四段活用じゃ?
コメントありがとうございます!
そうそう、未然形に打ち消しの助動詞「ず」を「つけ」て判断すると
「書きつかず」 と「書きつけず」
四段だと思っちゃいますよね
結論から言うと、
「書きつく」は,カ行下二段活用の動詞で、
・未然形=書きつけ
・連用形=書きつけ
・終止形=書きつく
・連体形=書きつくる
・已然形=書きつくれ
・命令形=書きつけよ
と活用します。
※「掻きつく(とりつく、しがみつく)」は,同じ読み方で「かきつく」と読みますが
カ行四段活用ですので,間違えないようにしてくださいね。
なんで?と思うと思います。
実際の古文の中では,下二段で活用しているから、
としか言いようがないんですが,
現代語で「つく」を考えてみましょう
よい評価がつく(自動詞)
先生が成績をつける(他動詞)
否定形にすると
よい評価(が)つかない、つかず(自動詞)
先生が成績(を)つけない、つけず(他動詞)
・(現代語)「~が付く」(自動詞)→(古文)「~が付く」
・(現代語)「~を付ける」(他動詞)→(古文)「~を付く」
古文だと、自動詞でも他動詞でも同じく「つく」になっちゃいますが、
助詞が「が」なのか「を、に」なのかで自動詞か他動詞かを判断します。
ここはそのよし、(を)いささか 物(に)書きつく
その旨(を)、少し、もの(に)かきつける
目的語の(~を、~に)がありますので
他動詞になり、「ず」をつけると
「書きつけず」、下二段活用となります。
※なお,この方法でうまく行かないこともありますので,注意してくださいね。