大鏡師輔の夢品詞分解解説

一ヶ月で40点あげてセンター英語で9割達成、 たとえ学校の先生からお前なんかMARCHにも受からないと言われても、 残り4ヶ月で上智大学合格に導いた『逆転合格メーカー』のコシャリです。 いつも独学受験.jpにお越しいただきましてありがとうございます。

 

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

本文

おほかたこの九条殿いとただ人にはおはしまさぬにや、思し召し寄る行く末のことなどもかなははなくおはしましける。

 

品詞分解

おほかた 副詞
代名詞
格助詞
九条殿 九条殿
いと 副詞
ただ人 名詞
断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
係助詞
おはしまさ 尊敬語
補助動詞
サ行四段活用動詞「おはします」未然形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
打消の助動詞「ず」連体形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬ・ざる/ね・ざれ/ざれ
断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
係助詞
思し召し寄る 尊敬語
本動詞
ラ行四段活用動詞「思し召し寄る」連体形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
お思いになる「思ひ寄る」の尊敬語
行く末 名詞
格助詞
こと 名詞
など 副助詞
係助詞
かなは ハ行四段活用動詞「かなふ」未然形
打消の助動詞「ず」連体形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬ・ざる/ね・ざれ/ざれ
係助詞
なく ク活用形容詞「なし」連用形
係助詞(係り結び)
おはしまし 尊敬語
補助動詞
サ行四段活用動詞「おはします」連用形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
いらっしゃる
ける 過去の助動詞「けり」連体形(「ぞ」結び)
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯

くちをしかりけることは、まだいとわかくおはしましける時、「夢に、朱雀門の前に、左右(そう)の足を西東(にしひんがし)の大宮にさしやりて、北向きにて内裏を抱きて立てなむ見えつる。」と仰せられけるを、

品詞分解

くちをしかり シク活用形容詞「くちをし」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
こと 名詞
係助詞
まだ 副詞
いと 副詞
わかく ク活用形容詞「わかし」連用形
おはしまし 尊敬語
補助動詞
サ行四段活用動詞「おはします」連用形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
いらっしゃる
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
名詞
「夢 名詞
格助詞
朱雀門 名詞
格助詞
名詞
格助詞
左右(そう) 名詞
格助詞
名詞
格助詞
西東(にしひんがし) 名詞
格助詞
大宮 名詞
格助詞
さしやり ラ行四段活用動詞「さしやる」連用形
接続助詞
北向き 名詞
にて 格助詞
内裏 名詞
格助詞
抱き 抱き
接続助詞
立て タ行四段活用「立つ」已然形
存続の助動詞「り」終止形
接続はサ変の未然形・四段の已然形
ら/り/り/る/れ/れ
格助詞
なむ 係助詞(係り結び)
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形
つる 完了の助動詞「つ」連体形
接続は連用形
て/て/つ/つる/つれ/てよ
格助詞
仰せ 尊敬語
本動詞
サ行下二段活用動詞「仰す」未然形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
(「おほせらる」や「おほせたまふ」全体で)おっしゃる
られ 尊敬の助動詞「らる」連用形
四段・ナ変・ラ変以外の未然形
られ/られ/らる/らるる/らるれ/られよ
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
接続助詞

御前になまさかしき女房の候ひけるが「いかに御股痛くおはしましつらむ。」と申したりけるに、

品詞分解

御前 接頭語+名詞
格助詞
なまさかしき シク活用形容詞「なまさかし」連体形
女房 名詞
格助詞
候ひ 謙譲語
本動詞
ハ行四段活用動詞「候ふ」連用形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
おそばにお控え申し上げる
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
格助詞
「いかに 副詞
御股 接頭語+名詞
痛く ク活用形容詞「いたし」連用形
おはしまし 尊敬語
補助動詞
サ行四段活用動詞「おはします」連用形
女房⇒九条殿=師輔
いらっしゃる
強意の助動詞「つ」終止形
接続は連用形
て/て/つ/つる/つれ/てよ
らむ。」 現在推量の助動詞「らむ」終止形
接続は終止形(ラ変型は連体形)
◯/◯/らむ/らむ/らめ/◯
格助詞
申し 謙譲語
本動詞
サ行四段活用動詞「申す」連用
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
「申し上げる」
たり 完了の助動詞「たり」連用形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
接続助詞

御夢(おおんゆめ)違ひてかく子孫は栄えさせたまへど、摂政・関白、えしおはしまさなりにしなり

品詞分解

御夢(おおんゆめ) 接頭語+名詞
違ひ ハ行四段活用動詞「違ふ」連用
接続助詞
かく 副詞
子孫 子孫
係助詞
栄え ヤ行下二段活用動詞「栄ゆ」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔(の子孫)への敬意
接続は未然形
させ/させ/さす/さする/さすれ/させよ
たまへ 尊敬語
補助動詞
ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔(の子孫)への敬意
「なさる」
接続助詞
摂政・関白 名詞
副詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
おはしまさ 尊敬語
補助動詞
サ行四段活用動詞「おはします」未然形
話し手(世継)⇒九条殿=師輔
いらっしゃる
打消の助動詞「ず」連用形
接続は未然形
[な]ずざら/[に]ずざり/ず/ぬざる/ねざれ/ざれ
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
完了の助動詞「ぬ」連用形。
接続は連用形
な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
過去の助動詞「き」連体形
接続は連用形(カ変・サ変は特別)
せ/◯/き/し/しか/◯
なり。 断定の助動詞「なり」終止形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ

また、御末(おおんすえ)に、思はずなることのうち交じり、帥殿の御(おおん)ことなども、かれが違ひたるゆゑにはべるめり。

品詞分解

また、 接続詞
御末(おおんすえ) 接頭語+名詞
格助詞
思はずなる ナリ活用形容動詞「思はずなり」連体形
こと 名詞
格助詞
うち交じり ラ行四段活用動詞「うち交じる」連用形
帥殿 名詞
格助詞
御(おおん)こと 接頭語+名詞
など 副助詞
係助詞
かれ 代名詞
格助詞
違ひ ハ行四段活用動詞「違ふ」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
ゆゑ 名詞
断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
はべる 丁寧語
補助動詞
ラ行変格活用動詞「侍り」連体形
話し手(世継)⇒聞き手への敬意
ございます
めり。 推量の助動詞「めり」終止形
接続は終止形・ラ変型は連体形
◯/めり/めり/める/めれ/◯
ヨウニミエル

「いみじき吉相の夢も悪しざまに合はせつれば違ふ。」と、昔より申し伝へはべることなり

品詞分解

「いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形
吉相 名詞
格助詞
名詞
係助詞
悪しざまに ナリ活用形容動詞「悪しざまなり」連用形
合はせ サ行下二段活用動詞「合はす」連用形
つれ 完了の助動詞「つ」已然形
接続は連用形
て/て/つ/つる/つれ/てよ
接続助詞
違ふ。」 ハ行四段活用動詞「違ふ」終止形
格助詞
名詞
より 格助詞
申し伝へ 謙譲語
本動詞
ハ行下二段活用動詞「申し伝ふ」連用形
話し手(世継)⇒読み手・聞き手
「言ひ伝ふ」の謙譲語
言い伝え申し上げる
接続助詞
はべる 丁寧語
補助動詞
ラ行変格活用動詞「侍り」連体形
話し手(世継)⇒聞き手への敬意
ございます
こと 名詞
なり。 断定の助動詞「なり」終止形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ

荒涼して心知らざらむ人の前に、夢語り、なこの聞かせたまふ人々、しおはしまさそ。

品詞分解

荒涼し サ行変格活用動詞「荒涼す」連用形

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