東京外国語大学合格体験記

基本的には、これまで現代文や英語で読んできた知識で勝負して欲しいのだが、そうもいかない、思いつかないという場合もあるだろう。そんなときに役立てて欲しい。

条件を確認する

外大の場合は、講義文が放送されることが多いので、全くネタが思いつかないということはないと思う。なので、思いついたネタから、いかに連想するかが大切になるが、まずは、条件を確認して欲しい。そこにヒントはないだろうか?

例えば2015年の問題を見ると、しっかり自分の経験から、という条件がある。私自身は、必ずしも本当に自分自身の経験でなくても良いと思っている。条件を見れば、少しは対象も絞られるし、考えやすくなると思う。今回の条件は、1つのポイントかそれ以上のポイントとなっているので、1つについて詳しく述べてもいいし、3つ程度の例や意見、エピソードを考えてもいいだろう。

 

思いつかない時のテクニックその1、

 

〇〇しないときに最悪の出来事が起きるパターン

 

例えば2015年の問題だったら、文法についての講義があり、個人的な体験から理由と具体例を書くよう求めている。

 

その前の要約の問題、放送内容から、文法を学ぶことの重要性が述べられている。なので、まず文法を学ばなくて損をした。マイナスがあったことについて、考える事ができるだろう。これは誰にでも思い浮かぶことかもしれないが、この、〇〇しないときに、こんな最悪の出来事が起きるかもしれない。(起きた)というパターンは、覚えておいたほうがいい。

実際、赤本の解答は、このパターンで書かれている。

もちろん、

〇〇していたからこういうプラスの出来事があった。

 

というのも、もちろん使える。

 

例えば今回の問題で言えば、文法を学ぶことで得をした経験を書いてもいい。実際に放送文では、社会的な信用度が増すということも書かれている。それをヒントに文法をしっかりと学び、丁寧な言葉遣いをしていたので、褒められた。特に敬語を正確に使うことができていたので、若いのにしっかりしていると言われた。などといったエピソードを自分の経験として英文にすることもできるだろう。さらにその結果、家庭教師を頼まれたとか、手紙の書き方を聞かれるようになったとか、具体的に人に紹介されたなど、適当にエピソードをつなぎあわせ、いかに良い出来事になったかともって行けば、文法は人生を豊かにするなどと、大きな結論に結びつけやすい。