東京都府中市の大学受験プロ家庭教師『逆転合格メーカー』のコシャリです。
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さて今回は、十訓抄の博雅の三位です。
このお話は十訓の最後、「才芸を庶幾すべきこと」の中の一節です。
才能や能力を磨こうぜっていう話の中に入ってます。
当時の才能や能力といえば、歌を詠めたり、上手い字が書けたり、楽器が出来たりといった事が身を立てる手段だったわけです。
翻って、現代ではどうでしょうか?
この記事をご覧のあなたは、得意なことはありますか?
通信技術が発達した現代では、かつてよりも有名になることが簡単になっています。
イラストが描ける、音楽が作れる、人を集められる、ツイッターのフォロワーがやたら多いなど、
自分にとっては「ただの趣味」でも、それらも立派な力ですよ!
ぶっちゃけ学校の成績がいいことなんかよりよっぽどお金になると思います。
真剣にマーケティングを勉強することをおすすめします。
さてさて、御託が長くなりましたが、内容に入っていきます。
助動詞には薄緑マーカーを引いておきます。
テスト対策にお使いください
原文
博雅の三位、月の明かかりける夜、直衣(のうし)にて、朱雀門の前に遊びて、夜もすがら笛を吹かれけるに、
同じさまに、直衣着たる男の、笛吹きければ、
と思ふほどに、その笛の音、この世にたぐひなくめでたく聞こえければ、あやしくて、近寄りて見ければ、いまだ見ぬ人なりけり。
我もものをも言はず、かれも言ふことなし。かくのごとく、月の夜ごとに行きあひて吹くこと、夜ごろになりぬ。
現代語訳
博雅の三位の源博雅公が、月が明るかった夜に、直衣をお召になって、朱雀門の前で一晩中笛をお吹きになっていたが、
(博雅の三位=自分と)まったく同じように、直衣を着ていた男が、笛を吹いていたので、
と(博雅の三位は心の中で)思っていたところ、(自分と同じ直衣姿の男の)笛の音が、この世で他に例がないほど見事な音色に聞こえたので、