伊勢物語東の五条月やあらぬ四段品詞分解

又の年のむ月に、むめの花盛りに、去年を恋ひていきて、

立ちて見、ゐて見、見れど、去年に似るべくもあらず。

ありどころ 名詞
係助詞
聞け カ行四段活用動詞「聞く」已然形
接続助詞
名詞
格助詞
行き通ふ ハ行四段活用動詞「行き通ふ」終止形
べき 可能の助動詞「べし」連体形
名詞
断定の助動詞「なり」連用形
係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
ざり 打消の助動詞「ず」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
接続助詞
副詞
憂し ク活用形容詞「うし」終止形
格助詞
思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形
つつ 接続助詞
なん 係助詞(係り結び)
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
ける。 過去の助動詞「けり」連体形(「なん」結び)
副詞
格助詞
名詞
格助詞
む月 名詞
格助詞
むめ 名詞
格助詞
花盛り 名詞
格助詞
去年 名詞
格助詞
恋ひ ハ行四段活用動詞「恋ふ」連用形
接続助詞
いき カ行四段活用動詞「いく」連用形
接続助詞
立ち タ行四段活用動詞「立つ」連用形
接続助詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
ワ行上一段活用動詞「ゐる」連用形
接続助詞
マ行上一段活用「見る」連用形
見れ マ行上一段活用動詞「見る」已然形
接続助詞
去年 名詞
格助詞
似る ナ行上一段活用動詞「似る」終止形
べく 当然の助動詞「べし」連用形
係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
ず。 打消の助動詞「ず」終止形

うち泣きて、あばらなる板敷に月のかたぶくまでふせりて、

去年を思ひいでてよめる。

うち泣き カ行四段活用動詞「うち泣く」連用形
接続助詞
あばらなる ナリ活用形容動詞「あばらなり」連体形
板敷 名詞
格助詞
名詞
格助詞
かたぶく カ行四段活用動詞「かたぶく」連体形
まで 副助詞
ふせ サ行四段活用動詞「ふす」已然形
完了の助動詞「り」連用形
接続助詞
去年 名詞
格助詞
思ひいで ダ行下二段活用「思ひ出づ」連用形
接続助詞
よめ マ行四段活用動詞「よむ」已然形
る。 完了の助動詞「り」連体形

ムリめの彼・気のない彼・愛が冷めた彼 大好きな人が振り向いてくれる本 (大和出版)

つきやあらぬ春や昔のはるならね

わが身ひとつはもとの身にして