1科目ずつ仕上げて行くイメージが大切です。
日本史に逃げない
- 日本史の勉強は、英語より面白いことが多い
- インスタントに成績が伸びる
さて、次に、日本史の勉強が逃げになっていないか、ちょっと振り返って見て欲しいと思います。
志望校の合格を考えると、明らかに英語を優先しなかれば行けないのに、日本史の勉強ばかりに時間を使ってしまう受験生があとをたちません。
その日本史の勉強は、英語からの逃避にはなっていないでしょうか。
たしかに、英語はある程度時間をかけて、内容を楽しむレベルにならないと、面白くなりません。
僕は先日上智大学の英語の問題を読みながら、「男性の方が脳みその量は多いが、脳みそのはたらきは女性の方がよい」なんて書いてあって、男の方が身体がでかいんだから当たり前だろ、なんて突っ込みつつ面白がっていたのですが、中身を味わうレベルまで行くのには時間がかかります。
その点日本史は、奇人変人の類が出てきたり、子供を作りまくっている絶倫の男が出てきたり、位の高い女性を虜にする坊さんが出てきたり、とにかく面白い人間やエピソードが出てくるので、非常に楽しめる部分があると思うんですね。
そうすると、どうしたって英語よりも日本史に時間を使いたくなると思います。
しかし、
これが、早慶目指していますという受験生の不合格のトップの理由になります。
日本史や世界史など、社会、歴史科目に時間をつかうと、必然的に英語や国語に時間がへります。
英語や国語の方が配点が高く、しかも一度ある程度のレベルまで上げると、放っておいてもそこまで急激には成績がさがらないので、メンテナンスも短時間ですみます。
しかし、
こと日本史に関しては、メンテナンスにとんでもない時間と労力がかかりますし、そもそも暗記にも時間がかかります。
ですので、
とにかく英語や国語を優先するべきなのです。
そして、
日本史や、世界史もそうですが、暗記科目はすぐに点数が伸びます。インスタントに成果がでるので、モチベーションが保ちやすいという点も、日本史が受験生をひきつける理由の一つです。
特に私立専願の方の場合、3教科の偏差値を気にすると思いますが、英語や国語が伸びていない状態でも、日本史に時間を使ってその場しのぎで模試を受け、どうにか3教科の偏差値を絶望しないレベルに持っていく受験生が多いのも事実です。