枕草子春はあけぼの第一段品詞分解

秋は夕暮れ。夕日のさしえ山の端いと近うなりたるに、

烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど

飛び急ぐさへあはれなり。

まいて、雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず。

霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、

炭持て渡るも、いとつきづきし。

昼になりて、ぬるくゆるびてもていけば、

火桶の火も、白き灰がちになりて悪し。

品詞分解

秋 名詞
は 係助詞
夕暮れ 名詞
夕日 名詞
の 格助詞
さし サ行四段活用動詞「さす」連用形
て 接続助詞
山 名詞
の 格助詞
端 名詞
いと 副詞
近う ク活用形容詞「近し」連用形「近く」ウ音便
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
に、 格助詞
烏 名詞
の 格助詞
寝所 名詞
へ 格助詞
行く カ行四段活用動詞「行く」終止形
と 格助詞
て、 接続助詞
三つ 名詞
四つ 名詞
二つ 名詞
三つ 名詞
など 副助詞
飛び急ぐ ガ行四段活用動詞「飛び急ぐ」連体形
さへ 副助詞
あはれなり。 ナリ活用形容動詞「あはれなり」終止形
まいて 副詞「まして」イ音便
雁 名詞
など 副助詞
の 格助詞
連ね ナ行下二段活用動詞「連ぬ」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形
が、 格助詞
いと 副詞
小さく ク活用形容詞「小さし」連用形
見ゆる ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連体形
は、 係助詞
いと 副詞
をかし。 ク活用形容詞「をかし」終止形
日 名詞
入り果て タ行下二段活用動詞「入り果つ」連用形
て、 接続助詞
風 名詞
の 格助詞
音、 名詞
虫 名詞
の 格助詞
音 名詞
など、 副助詞
はた 副詞
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形
べき 可能の助動詞「べし」連体形
に 断定の助動詞「なり」連用形
あら ラ行変格活用補助動詞「あり」未然形
ず。 打消 の助動詞「ず」終止形