大鏡最後の除目兼通と兼家の不和品詞分解解説

とて、限りのさまにて臥し給へる人の、

 

「かき起こせ。」

 

 

とのたまへば、人々、あやしと思ふほどに、

 

「車に装束せよ。御前もよほせ。」

 

 

と仰せらるれば、物のつかせ給へるか、うつし心もなくて仰せらるるかと、あやしく見奉るほどに、御冠召し寄せて、装束などせさせ給ひて、内裏へ参らせ給ひて、陣の内は君達にかかりて、滝口の陣の方より、御前へ参らせ給ひて、混明池の障子のもとにさし出でさせ給へるに、昼の御座に、東三条の大将、御前に候ひ給ふほどなりけり。

 

 

と 格助詞
て 接続詞
限り 名詞
の 格助詞
さま 名詞
にて 格助詞
臥し サ行四段活用「臥す」連用形
給へ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用「給ふ」已然形
る 存続の助動詞「り」連体形  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ
人 名詞
の 格助詞
「かき起こせ サ行四段活用「かき起こす」命令形
と 格助詞
のたまへ 尊敬語本動詞ハ行四段活用「のたまふ」已然形
ば 接続助詞
人々、 名詞
あやし シク活用形容詞「あやし」終止形
と 格助詞
思ふ ハ行四段活用「思ふ」連体形
ほど 名詞
に 格助詞
「車 名詞
に 格助詞
装束せよ サ行変格活用「装束す」命令形
御前 名詞
もよほせ サ行四段活用「もよほす」命令形
と 格助詞
仰せ 尊敬語本動詞サ行下二段活用「仰す」未然形
らるれ 尊敬の助動詞「らる」已然形
ば 接続助詞
物 名詞
の 格助詞
つか カ行四段活用「つく」未然形
せ 尊敬の助動詞「す」連用形 接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 せ/せ/す/する/すれ/せよ
給へ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用「給ふ」已然形
る 存続の助動詞「り」連体形  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ
か 係助詞
うつし心 名詞
も 係助詞
なく ク活用形容詞「なし」連用形
て 接続助詞
仰せ 尊敬語本動詞
サ行下二段活用「仰す」未然形
らるる 尊敬の助動詞「らる」連体形
か 係助詞
と 格助詞
あやしく シク活用形容詞「あやし」連用形
見 マ行上一段活用「みる」連用形
奉る 謙譲語補助動詞ラ行四段活用「奉る」連体形
ほど 名詞
に 格助詞
名詞
御冠 名詞
召し寄せ サ行下二段活用「召し寄す」連用形
て 接続助詞
装束 名詞
など 副助詞
せ サ行変格活用「す」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
て 接続助詞
内裏 名詞
へ 格助詞
参ら 謙譲語本動詞ラ行四段活用「参る」未然形
せ 尊敬の助動詞「す」連用形 接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 せ/せ/す/する/すれ/せよ
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
て 接続助詞
陣 名詞
の 格助詞
内 名詞
は 係助詞
君達 名詞
に 格助詞
かかり ラ行四段活用「かかる」連用形
て 接続助詞
滝口の陣 名詞
の 格助詞
方 名詞
より 格助詞
御前 名詞
へ 格助詞
参ら 謙譲語本動詞ラ行四段活用「参る」未然形
せ 尊敬の助動詞「す」連用形 接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 せ/せ/す/する/すれ/せよ
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
て 接続助詞
混明池 名詞
の 格助詞
障子 名詞
の 格助詞
もと 名詞
に 格助詞
さし出で ダ行下二段活用「さし出づ」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形
給へ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用「給ふ」已然形
る 完了の助動詞「り」連体形  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ
に 接続助詞
昼の御座 名詞
に 格助詞
東三条の大将、 名詞
御前 名詞
に 格助詞
候ひ 謙譲語本動詞ハ行四段活用「候ふ」連用形
給ふ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用「給ふ」連体形
ほど 名詞
なり 断定の助動詞「なり」連用形接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
けり 詠嘆の助動詞「けり」終止形