大鏡最後の除目兼通と兼家の不和品詞分解解説

この大将殿は、堀河殿すでに失せさせ給ひぬと聞かせ給ひて、内に関白のこと申さむと思ひ給ひて、この殿の門を通りて、参りて申し奉るほどに、堀河殿の目をつづらかにさし出で給へるに、帝も大将も、いとあさましく思し召す。大将はうち見るままに、立ちて鬼の間の方におはしぬ。

代名詞
格助詞
大将殿 名詞
係助詞
堀河殿 名詞
すでに 副詞
失せ サ行下二段活用「失す」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
完了の助動詞「ぬ」終止形 接続は連用形 な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
格助詞
聞か カ行四段活用「聞く」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形 接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 せ/せ/す/する/すれ/せよ
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
接続助詞
名詞
格助詞
関白 名詞
格助詞
こと 名詞
申さ サ行四段活用「申す」未然形
意志の助動詞「む」終止形
接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯
格助詞
思ひ ハ行四段活用「思ふ」連用形
給ひ 尊敬語 補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形
接続助詞
代名詞
格助詞
殿 名詞
格助詞
名詞
格助詞
通り ラ行四段活用「通る」連用形
接続助詞
参り ラ行四段活用「参る」連用形
接続助詞
申し サ行四段活用「申す」連用形
奉る 謙譲語補助動詞ラ行四段活用「奉る」連体形
ほど 名詞
格助詞
堀河殿 名詞
格助詞
名詞
格助詞
つづらかに ナリ活用形容動詞「つづらかなり」連用形
さし出で ダ行下二段活用「さし出づ」連用形
給へ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用「給ふ」已然形
完了の助動詞「り」連体形  接続はサ変の未然形・四段の已然形 ら/り/り/る/れ/れ
接続助詞
名詞
係助詞
大将 名詞
係助詞
いと 副詞
あさましく シク活用形容詞「あさまし」連用形
思し召す 尊敬語 本動詞
サ行四段活用「思し召す」終止形
名詞
大将 名詞
係助詞
うち見る マ行上一段活用「うち見る」連体形
まま 名詞
格助詞
立ち タ行四段活用「立つ」連用形
接続助詞
鬼の間 名詞
格助詞
名詞
格助詞
おはし 尊敬語 本動詞
サ行変格活用「おはす」連用形
完了の助動詞「ぬ」終止形 接続は連用形 な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね 。