というのも、続かないというか、何でやったのかな? 入って1年くらいだったら、それで多少満足感は続くのかもしれないんですけど、
後々まで見ると、そこまで大きな意味があるかなという感じがするので、 ちょっとそこはどうかなという感じがしますね。
なのでそういう方にはあまりお勧めはしないというところです。
受験勉強には中毒性がある
受験勉強の性質を考えてもらうと、適度な達成感があります。
例えば、模試の点数が上がった、できないことができるようになった、 覚えられるようになって点数を取れるようになった、達成感ありますね。
あとコミュニケーションによるストレスがないというのも結構大きいかなと思っていて、 通常生きていくと人と話したりとか、時には嫌な思いをしたりとかですね、 いろいろストレスが生じるわけなんですけど、それが受験勉強にはないんですね。
相手は本なんで、本というかコンテンツなんで。
なのでこの方の場合はバイトをしているのであまりないと思いますけれども、 コミュニケーション障害というか、いわゆるコミュ障と言われるような症状が 加速する傾向にあるかなと思いますね。
先ほどの適度な達成感もあるけれども、もっと達成感を得られるものって多分他にもたくさんあると思うので、なおのこと他のことをやったほうがいいのではないかと思います。
そして(受験勉強で)求められる能力は非常に限定的で、論理的な思考力、情報処理能力、言語運用能力、 名前は何でもいいんですけれども、必ずしも自分が得意じゃないところで勝負しなきゃいけないということもあって、 人によってはですね、かなり苦手な戦いを強いられるということもあるかなと思います。
もちろん論理的な思考力はじめ、それらは大切な能力なんだけれども、生きていく上での必要な能力からすると、 ほんの一部なんですよね。
通知表で言うと左側の能力で大学に入るわけですけど、 生きていく上では右側の能力がやっぱり重要になるじゃないですか。
受験の勉強をずっと続けていくと、右側の能力が衰えていくんだよね。
受験勉強を長く続けることの最大の弊害
何よりも僕が思うのは、動かない相手、さっき紙というかコンテンツを相手にするみたいな話をしましたけれども、
動かない相手と戦うときに、自分が何を言うべきなのか分からない。現実の生活だと、自分のアクションがあって、相手のリアクションがあって、それに対して自分のアクションを変える。そういうことができなくなってしまう。それが続くと変化に対応できなくなってしまうんじゃないかと思うんですよね。