十訓抄行成と実方品詞分解

とて、そのたび、蔵人の頭空きけるに、

多くの人を越えてなされにけり。

品詞分解

折りしも 副詞
小蔀 名詞
より 格助詞
主上 名詞
御覧じ サ行変格活用動詞「御覧ず」連用形 尊敬語 本動詞 作者⇒主上 (見る)御覧になる
接続助詞
「行成 名詞
係助詞
いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形
名詞
なり。 断定の助動詞「なり」終止形
かく 副詞
おとなしき シク活用形容詞「おとなし」連体形
名詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
推量の助動詞「む」終止形
格助詞
こそ 係助詞(係り結び)
思は ハ行四段活用動詞「思ふ」未然形
ざり 打消 の助動詞「ず」連用形
しか。」 過去の助動詞「き」已然形(「こそ」結び)
格助詞
接続助詞
代名詞
格助詞
たび 名詞
蔵人の頭 名詞
空き カ行四段活用動詞「空く」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続助詞
多く ク活用形容詞「多し」連用形
格助詞
名詞
格助詞
越え ヤ行下二段活用動詞「越ゆ」連用形
接続助詞
なさ サ行四段活用動詞「なす」未然形
尊敬の助動詞「る」連用形 尊敬語 助動詞 作者⇒主上 ~なさる
完了の助動詞「ぬ」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形

本文

実方をば、中将を召して、「歌枕見て参れ。」とて、

陸奥の守になして流し遣はされける。