まあぶっちゃけ勘といえば勘ですね。
ただ、単なる勘というよりは、情報分析と予測なんて言ってもらえるとうれしいです。
聞き取れないものは聞き取れないので、可能なかぎり情報を集めて、
1問でも多く得点するっていうことですね。
で、そんな私は、英語を聞くよりも問題作成者の視点にたって、どのへんが問題になりやすいか、問題を作りやすいのはどのあたりか、
そんな練習というか、分析をひたすらしていました。
普段わたしは過去問やれ、過去問をやれとバカのひとつ覚えのように言っていますが、
過去問を研究するというのはこういうことです。
つまり、
問題作成者がどういうことを考えて問題をつくるのか、そんな分析ばっかりやっていたのですね。
まあ弱者の戦略ってやつです。
実のところ外国語が聞き取れるひとは、単語がわかりさえすれば、そして文法に問題がなければ、
普段の英文がそれなりに読めるのであれば、こんなことをする必要が無いのかもしれません。
しかし、
そもそも全部を聞き取れるかどうかかなり怪しい私にとっては、
こうする他なかったんですね。
ただ、端から英語を聴かずに問題になりやすい部分、解答の根拠になりやすい部分を分析していく(スクリブトに解答の根拠をマークしていくだけ)
なんてことを他のライバルやっていませんでしたので、まあなんとかなったわけです。
※この方法は大学入試、英検その他、過去問が充実していて、しっかりとスクリプトがあるものの場合は思わぬ効果を発揮しますが、
そうでない場合、たとえば外語大に入ったあとにアラビア語のリスニング問題をネイティブ講師が気まぐれで出す場合などには
残念ながらかなり実力相応の結果になってしまいます。
過去問がなく、傾向がつかめないので本当に聞き取るしかないですね。
その場合はまず単語をつっこんで、音以外のハンデを可能なかぎり減らしていくしかありません。
即興性というか、瞬発力の求められる通訳など語学のエキスパートになるならば、
私のようなタイプの人間にはかなり悲観的な状況かもしれませんが、そこは所詮大学入試(といっても十分難しいですが)
試験は受かればそれでいいのです。
さて、そんな弱者の戦略をおそらくリスニング弱者ではない教え子に授けました。