いみじき成敗

この妻は極めたる正直の者と見て、かの主不実のこと確かなりければ、

品詞分解

代名詞
格助詞
名詞
係助詞
極めたる 連体詞
正直 ナリ活用形容動詞「正直なり」の語幹
格助詞
名詞
格助詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
接続助詞、
代名詞
格助詞
名詞
不実 ナリ活用形容動詞「不実なり」の語幹
格助詞
こと 名詞
確かなり ナリ活用形容動詞「確かなり」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
接続助詞、

国の守の判に言はく、
「このこと確かの証拠なければ判じがたし。ただし、共に正直の者と見えたり。夫婦また言葉たがは。主の言葉も正直に聞こゆれば、七つあら軟挺を尋ねて取るべし。これは六つあれば、別の人のにこそ。」

品詞分解

国守 名詞
格助詞
名詞
格助詞
言はく ハ行四段活用「言ふ」のク語法、
「こ 代名詞
格助詞
こと 名詞
確か ナリ活用形容動詞「確かなり」の語幹
格助詞
証拠 名詞
なけれ ク活用形容詞「なし」已然形
接続助詞
判じがたし 形容詞ク活用動詞「判じがたし」終止形
ただし 接続助詞、
共に 連語
正直 ナリ活用形容動詞「正直」の語幹
格助詞
名詞
格助詞
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形
たり 完了の助動詞「たり」終止形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
夫婦 名詞
また 副詞
言葉 名詞
変はら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
打消の助動詞「ず」終止形
接続は未然形
[な]ずざら/[に]ずざり/ず/ぬざる/ねざれ/ざれ
名詞
格助詞
言葉 名詞
係助詞
正直に ナリ活用形容動詞「正直なり」連用形
聞こゆれ ヤ行下二段活用動詞「聞こゆ」已然形
接続助詞、
七つ 名詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
婉曲の助動詞「む」連体形
接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯
軟挺 名詞
格助詞
尋ね ナ行下二段活用動詞「尋ぬ」連用形
接続助詞
取る ラ行四段活用動詞「取る」終止形
べし 命令の助動詞「べし」終止形
接続は終止形、ラ変型は連体形
べく・べから/べく・べかり/べし/べき・べかる/べけれ/◯
これ 代名詞
係助詞
六つ 名詞
あれ ラ行変格活用動詞「あり」已然形
接続助詞、
名詞
格助詞
名詞
格助詞
断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
こそ 係助詞(係り結びは省略されている)

とて、六つながら夫婦に賜びけり。 宋朝の人、いみじき成敗と、あまねく褒めののしりける。

品詞分解

とて 格助詞、
六つ 名詞
ながら 接続助詞
夫婦 名詞
格助詞
たび 尊敬語
本動詞
ハ行四段活用動詞「給ぶ」連用形
作者⇒国守
お与えになる
けり 過去の助動詞「けり」終止形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
宋朝 名詞
格助詞
人、 名詞
いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形
成敗 名詞
格助詞
係助詞(係り結び)
あまねく ク活用形容詞「あまねし」連用形
褒めののしり ラ行四段活用動詞「褒めののしる」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形(「ぞ」結び)
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯

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