と言ひて、既に分かつべかり/けるとき、思ひ返して、煩ひを出ださんために、
「七つこそありしに、六つあるこそ不審なれ。一つをば隠され/たる/にや。」と言ふ。
品詞分解
主 | 名詞 |
と | 格助詞 |
いふ | ハ行四段活用動詞「いふ」連体形 |
者 | 名詞 |
出で来 | カ行変格活用動詞「出で来」連用形 |
て | 接続助詞、 |
これ | 代名詞 |
を | 格助詞 |
得 | ア行下二段活用動詞「得(う)」連用形 |
て | 接続助詞 |
あまりに | 副詞 |
うれしく | シク活用形容詞「うれし」連用形 |
て | 接続助詞、 |
「三つ | 名詞 |
を | 格助詞 |
ば | 係助詞 |
奉ら | 謙譲語 本動詞 ラ行四段活用動詞「奉る」未然形 持ち主⇒夫 差し上げる |
ん | 推量の助動詞「む」終止形 接続は未然形 ◯/◯/む/む/め/◯ |
と | 格助詞 |
言ひ | ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形 |
て | 接続助詞、 |
既に | 副詞 |
分かつ | タ行四段活用動詞「分かつ」終止形 |
べかり | 推量の助動詞・連用形 |
ける | 過去の助動詞「けり」連体形 接続は連用形 けら/◯/けり/ける/けれ/◯ |
とき、 | 名詞 |
思ひ返し | サ行四段活用動詞「思ひ返す」連用形 |
て | 接続助詞、 |
煩ひ | 名詞 |
を | 格助詞 |
出ださ | サ行四段活用動詞「出だす」未然形 |
ん | 婉曲の助動詞「む」連体形 接続は未然形 ◯/◯/む/む/め/◯ |
が | 格助詞 |
ため | 名詞 |
に | 格助詞、 |
「七つ | 名詞 |
こそ | 係助詞 (係り結び) |
あり | ラ行変格活用動詞「あり」連用形 |
し | 過去の助動詞「けり」連体形(係り結びは流れている) 接続は連用形 けら/◯/けり/ける/けれ/◯連体形 |
に | 接続助詞、 |
六つ | 名詞 |
ある | ラ行変格活用動詞「あり」連体形 |
こそ | 係助詞 |
不思議なれ | ナリ活用形容動詞「不思議なり」已然形 |
一つ | 名詞 |
は | 係助詞 |
隠さ | サ行四段活用動詞「隠す」未然形 |
れ | 尊敬の助動詞「る」連用形 接続は四段・ナ変・ラ変の未然形 れ/れ/る/るる/るれ/れよ持ち主⇒夫 |
たる | 存続の助動詞「たり」連体形 接続は連用形 たら/たり/たり/たる/たれ/たれ |
に | 断定の助動詞「なり」連用形 接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ |
や | 係助詞」 |
と | 格助詞 |
言ふ | ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形 |