いみじき成敗

「さることなし。もとより六つなり。

と論ずるほどに、果ては国の守のもとにして、これをことわらしむ。

品詞分解

「さる 連体詞
こと 名詞
なし ク活用形容詞「なし」終止形
もとより 副詞
六つ 名詞
なり 断定の助動詞「なり」終止形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
格助詞
論ずる サ行変格活用動詞「論ず」連体形
ほど 名詞
格助詞、
果て 名詞
係助詞
国守 名詞
格助詞
もと 名詞
格助詞
して 格助詞
これ 代名詞
格助詞
ことわら ラ行四段活用動詞「ことわる」未然形
しむ 使役の助動詞「しむ」終止形
接続は未然形
しめ/しめ/しむ/しむる/しむれ/しめよ

国守、眼さかしくして、この主は不実の者、この男は正直の者と見ながら、なほ不審なりければ、彼の妻を召して、別の所にして、事の子細を尋ぬるに、夫が申し条に少しもたがはず。

品詞分解

国守、 名詞
名詞
さかしく シク活用形容詞「さかし」連用形
して 接続助詞、
代名詞
格助詞
名詞
係助詞
不実 名詞
格助詞
者、 名詞
代名詞
格助詞
名詞
係助詞
正直 名詞
格助詞
名詞
格助詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
ながら 接続助詞、
不審なり ナリ活用形容動詞「不審なり」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
接続助詞、
代名詞
格助詞
名詞
格助詞
召し 尊敬語
本動詞
サ行四段活用動詞「召す」連用形
作者⇒国守
およびになる
接続助詞、
名詞
格助詞
名詞
にて 格助詞、
名詞
格助詞
子細 名詞
格助詞
尋ぬる ナ行下二段活用動詞「尋ぬ」連体形
接続助詞、
名詞
格助詞
名詞
格助詞
少しも 副詞
たがは ハ行四段活用動詞「違ふ」未然形
打消の助動詞「ず」終止形
接続は未然形
[な]ずざら/[に]ずざり/ず/ぬざる/ねざれ/ざれ