あひ思はで離れぬる人をとどめかね
わが見は今ぞ消えはてぬめる
と書きて、そこにいたづらになりにけり。
あひ思は | ハ行四段活用動詞「あひ思ふ」未然形 |
で | 接続助詞 |
離(か)れ | ラ行下二段活用動詞「離(か)る」連用形 |
ぬる | 完了の助動詞「ぬ」連体形 |
人 | 名詞 |
を | 格助詞 |
とどめかね | ナ行下二段活用動詞「とどめかぬ」連用形 |
わ | 代名詞 |
が | 格助詞 |
身 | 名詞 |
は | 係助詞 |
今 | 名詞 |
ぞ | 係助詞(係り結び) |
消えはて | タ行下二段活用動詞「消えはつ」連用形 |
ぬ | 完了の助動詞「ぬ」終止形 |
める | 推量の助動詞「めり」連体形(「ぞ」結び) |
と | 格助詞 |
書き | カ行四段活用動詞「書く」連用形 |
て、 | 接続助詞 |
そこ | 代名詞 |
に | 格助詞 |
いたづらに | ナリ活用形容動詞「いたづらなり」連用形 |
なり | ラ行四段活用動詞「なる」連用形 |
に | 完了の助動詞「ぬ」連用形 |
けり。 | 過去の助動詞「けり」終止形 |