枕草子文ことばなめき人こそ品詞分解

男・主などなめく言ふ、いと悪し。

わが使ふ者などの「なんとおはする」「のたまふ」など言ふ。

いとにくし。ここもとに、「はべり」などいふ文字をあらせばや

ときくこそ多かれ。

品詞分解

男・主 名詞
など 副助詞
なめく ク活用形容詞「なめし」連用形
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
いと 副詞
悪し。 ク活用形容詞「悪し」終止形
代名詞
格助詞
使ふ ハ行四段活用動詞「使ふ」連体形
名詞
など 副助詞
格助詞
「なん 名詞
格助詞
おはする」 サ行変格活用動詞「おはす」連体形
「のたまふ」 ハ行四段活用動詞「のたまふ」終止形
など 副助詞
言ふ、 ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
いと 副詞
にくし。 ク活用形容詞「にくし」終止形
ここもと 名詞
格助詞
「はべり」 ラ行変格活用動詞「はべり」終止形
など 副助詞
いふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
文字 名詞
格助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
使役の助動詞「す」未然形
ばや 終助詞
格助詞
きく カ行四段活用動詞「聞く」連体形
こそ 係助詞(係り結び)
多かれ。 ク活用形容詞「多し」已然形(「こそ」結び)

さも言ひつべき者には、

「あな、似げな、愛敬な。などかう、このことばはなめき」と言へば、

聞く人も言はるる人も笑ふ。かう覚ゆればにや、

「あまり見そす」など言ふも、人わろきなるべし。

品詞分解

さも 副詞
言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形
強意の助動詞「つ」終止形
べき 可能の助動詞「べし」連体形
名詞
格助詞
係助詞
あな 感動詞
似げな ク活用形容詞「似げなし」語幹
愛敬な ク活用形容詞「愛敬なし」語幹
など 副詞
かう 副詞
代名詞
格助詞
ことば 名詞
係助詞
なめき ク活用形容詞「なめし」連
格助詞
言へ ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形
接続助詞
聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形
名詞
係助詞
言は ハ行四段活用動詞「言ふ」已然形
るる 受け身の助動詞「るる」連体形
名詞
係助詞
笑ふ ハ行四段活用動詞「笑ふ」終止形
かう 副詞
覚ゆれ ヤ行下二段活用動詞「覚ゆ」已然形
接続助詞
断定の助動詞「なり」連用形
係助詞(疑問)(係り結びは省略)
あまり 副詞
見そす サ行四段活用動詞「見そす」終止形
など 副助詞
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
係助詞
人わろき ク活用形容詞「人わろし」連体形
なる 断定の助動詞「なり」連体形
べし 推量の助動詞「べし」終止形

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