枕草子二月つごもり頃に102段品詞分解

これが本はいかでつくべからと思ひわづらひぬ。

品詞分解

少し 副詞
名詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
心地 名詞
こそ 係助詞(係り結び)
すれ サ行変格活用動詞「す」已然形(「こそ」結び)
格助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
係助詞
げに 副詞
今日 名詞
格助詞
けしき 名詞
格助詞
いと 副詞
よう ク活用形容詞「よし」連用形「よく」ウ音便
合ひ ハ行四段活用動詞「合ふ」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形
これ 代名詞
格助詞
名詞
係助詞
いかで 副詞
係助詞(係り結び)
つく カ行下二段活用動詞「つく」終止形
べから 適当の助動詞「べし」未然形
推量の助動詞「む」連体形(「か」結び)
格助詞
思ひわづらひ ハ行四段活用動詞「思ひわづらふ」連用形
ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形

「誰々か。」と問へば、「それそれ。」と言ふ。

皆いと恥づかしき中に、宰相の御いらへを、いかでことなしびに

言ひ出でと、心ひとつに苦しきを、

御前に御覧ぜさせむとすれど、上のおはしまして、大殿籠りたり

品詞分解

「誰々 名詞
か。」 終助詞
格助詞
問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形
ば、 接続助詞
「それ 代名詞
それ。」 代名詞
格助詞
言ふ。 ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形
名詞
いと 副詞
恥づかしき シク活用形容詞「恥づかし」連体形
名詞
格助詞
宰相 名詞
格助詞
御いらへ 接頭語+名詞
 を、 格助詞
いかで 副詞
係助詞(係り結び)
ことなしび 名詞
格助詞
言ひ出で ダ行下二段活用動詞「言ひ出づ」未然形
推量の助動詞「む」連体形(「か」結び)
と、 格助詞
名詞
一つ 名詞
格助詞
苦しき シク活用形容詞「苦し」連体形
接続助詞
御前 名詞
格助詞
御覧ぜ サ行変格活用動詞「御覧ず」未然形 尊敬語 本動詞 作者⇒中宮 御覧になる
させ 使役の助動詞「さす」未然形
意志の助動詞「む」終止形
格助詞
すれ サ行変格活用動詞「す」已然形
接続助詞
名詞
格助詞
おはしまし サ行四段活用動詞「おはします」連用形 尊敬語 本動詞 作者⇒上=一条天皇 いらっしゃる
て、 接続助詞
大殿籠り ラ行四段活用動詞「大殿籠る」連用形 尊敬語 本動詞 作者⇒上=一条天皇 お休みになる
たり。 存続の助動詞「たり」終止形

主殿寮(とのもづかさ)は、「疾く疾く。」と言ふ。

げに、遅うさへあらは、いと取どころなければ、さはれとれ、