心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。
おほく | ク活用形容詞「おほし」連用形 |
の | 格助詞 |
工 | 名詞 |
の | 格助詞 |
心 | 名詞 |
を | 格助詞 |
つくし | サ行四段活用動詞「つくす」連用形 |
て | 接続助詞 |
みがきたて | タ行下二段活用動詞「みがきたつ」連用形中止法 |
唐 | 名詞 |
の | 格助詞 |
大和 | 名詞 |
の | 格助詞 |
めづらしく | シク活用形容詞「めづらし」連用形中止法 |
え | 副詞 |
なら | ラ行四段活用動詞「なる」未然形 |
ぬ | 打消の助動詞「ず」連体形 |
調度ども | 名詞+接尾語 |
ならべおき | カ行四段活用動詞「ならべおく」連用形中止法 |
前栽 | 名詞 |
の | 格助詞 |
草木 | 名詞 |
まで | 副助詞 |
心 | 名詞 |
の | 格助詞 |
まま | 名詞 |
なら | 断定の助動詞「なり」未然形 |
ず | 打消の助動詞「ず」連用形 |
作りなせ | サ行四段活用動詞「つくりなす」已然形 |
る | 完了の助動詞「り」連体形 |
は、 | 係助詞、 |
見る | マ行上一段活用「見る」連体形 |
目 | 名詞 |
も | 係助詞 |
くるしく | シク活用形容詞「くるし」連用形 |
いと | 副詞 |
わびし。 | シク活用形容詞「わびし」終止形。 |
さてもやは、ながらへ住むべき。
また、時の間の煙ともなりなんとぞ、うち見るよりも思はるる。
大方は、家居にこそことざまはおしはからるれ。
さて | 副詞 |
も | 係助詞 |
やは | 係助詞(反語)(係り結び) |
ながらへ | ハ行下二段活用動詞「ながらふ」連用形 |
住む | マ行四段活用動詞「住む」終止形 |
べき。 | 可能の助動詞「べし」連体形(「やは」結び) |
また | 副詞 |
時 | 名詞 |
の | 格助詞 |
間 | 名詞 |
の | 格助詞 |
煙 | 名詞 |
と | 格助詞 |
も | 係助詞 |
なり | ラ行四段活用動詞「なる」連用形 |
な | 強意の助動詞「ぬ」未然形 |
ん | 推量の助動詞「む(ん)」終止形 |
と | 格助詞 |
ぞ | 係助詞(係り結び) |
うち見る | 接頭語+マ行上一段活用「見る」連体形 |
より | 格助詞 |
思は | ハ行四段活用動詞「思ふ」未然形 |
るる。 | 自発の助動詞「る」連体形 |
大方 | 名詞 |
は | 係助詞 |
家居 | 名詞 |
に | 格助詞 |
こそ | 係助詞(係り結び) |
ことざま | 名詞 |
は | 係助詞 |
おしはから | ラ行四段活用動詞「おしはかる」未然形 |
るれ。 | 可能の助動詞「る」已然形(「こそ」結び) |
後徳大寺の大臣の寝殿に、鳶(とび)ゐさせじとて、縄を張られたりけるを、
西行が見て、「鳶のゐたらんは、何かは苦しかるべき。この殿の御心、