伊勢物語東下り八橋駿河の国都鳥9段品詞分解

時知らぬ山は富士の嶺いつとてか

鹿の子まだらに雪の降るらん

 

その山は、ここにたとへば、

比叡の山を二十ばかり重ね上げたらんほどして、

なりは塩尻のやうになんありける。

富士 名詞
格助詞
名詞
格助詞
見れ マ行上一段活用「見る」已然形
接続助詞
五月 名詞
格助詞
つもごり 名詞
接続助詞
名詞
いと 副詞
白う ク活用形容詞「白し」連用形「白く」ウ音便
降れ ラ行四段活用動詞「降る」已然形
り。 完了の助動詞「り」終止形
名詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
打消の助動詞「ず」連体形
名詞
係助詞
富士 名詞
格助詞
名詞
いつ 副詞
とて 格助詞
係助詞(係り結び)
鹿の子 名詞
まだら 名詞
格助詞
名詞
格助詞
ふる ラ行四段活用動詞「ふる」終止形
らん 推量の助動詞「らむ」連体形(「か」結び)
代名詞
格助詞
名詞
係助詞
ここ 代名詞
格助詞
たとへ ハ行下二段活用動詞「たとふ」未然形
ば、 接続助詞、
比叡 名詞
格助詞
名詞
格助詞
二十 名詞
ばかり 副助詞
重ねあげ ガ行下二段活用「重ねあぐ」連用形
たら 完了の助動詞「たり」未然形
推量の助動詞「む」連体形
ほど 形式名詞
して 係助詞
なり 名詞
係助詞
塩尻 名詞
格助詞
やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形
なん 係助詞(係り結び)
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
ける。 過去の助動詞「けり」連体形。

猶行き行きて、武蔵の国と下つ総の国との中に、いと大きなる河あり。

それをすみだ河といふ。