大和物語姨捨156段品詞分解

obasute信濃の国に、更級といふ所に、

男住みけり。若き時に、親は死にければ、

をばなむ、親のごとくに、若くより添ひてあるに、

この妻の心、憂きこと多くて、この姑の老いかがまりて

居たるを、常に憎みつつ、男にも、

このをばの御心のさがなく悪しきことを言ひ聞かせければ、

昔のごとくにもあらず、おろかなること多く、

このをばのためになりゆきけり。

信濃の国 名詞
に、 格助詞
更級 名詞
と 格助詞
いふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
所 名詞
に、 格助詞
男 名詞
住み マ行四段活用動詞「住む」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形
若き ク活用形容詞「若し」連体形
時 名詞
に 格助詞
親 名詞
は 係助詞
死に ナ行変格活用動詞「死ぬ」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
ば、 接続助詞、
をば 名詞
なむ、 係助詞、
親 名詞
の 格助詞
ごとく 比況の助動詞「ごとし」連用形
に、 断定の助動詞「なり」連用形
若く ク活用形容詞「若し」連用形
より 格助詞
添ひ ハ行四段活用動詞「添ふ」連用形
て 接続助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
に、 接続助詞
こ 代名詞
の 格助詞
妻 名詞
の 格助詞
心、 名詞
憂き ク活用形容詞「憂し」連体形
こと 名詞
多く ク活用形容詞「多し」連用形
て、 接続助詞、
こ 代名詞
の 格助詞
姑 名詞
の 格助詞
老いかがまり ラ行四段活用動詞「老いかがまる」連用形
て 接続助詞
居 ワ行上一段活用動詞「居る」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形
を、 格助詞、
常に 副詞
憎み マ行四段活用動詞「憎む」連用形
つつ、 接続助詞
男 名詞
に 格助詞
も、 係助詞、
こ 代名詞
の 格助詞
をば 名詞
の 格助詞
御心 名詞
の 格助詞
さがなく ク活用形容詞「さがなし」連用形
悪しき シク活用形容詞「悪し」連体形
こと 名詞
を 格助詞
言ひ聞かせ サ行下二段活用動詞「言ひ聞かす」連用形
けれ 過去の助動詞「けり」已然形
ば、 接続助詞、
昔 名詞
の 格助詞
ごとく 比況の助動詞「如し」連用形
に 断定の助動詞「なり」連用形
も 係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
ず、 打消の助動詞「ず」連用形
おろかなる ナリ活用形容動詞「なり」連体形
こと 名詞
多く、 ク活用形容詞「多し」連用形、
こ 代名詞
の 格助詞
をば 名詞
の 格助詞
ため 名詞
に 格助詞
なりゆき カ行四段活用動詞「なりゆく」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形。