木曽の最期の音便
動詞促音便
のこつたる
もつて
乗つたりける
うつて
うつとらん
かけわつて
破つて
取つて
乗つたる
首捻ぢ切つて
なつて
なつたる
よつて
打つて
討つて
切つて
張つて
張つたり
追つかかつて
取つて
貫かつて
動詞イ音便
取り付いて
ぴいて
動詞ウ音便
落ち合うて
形容詞ウ音便
太う
とうとう
重う
重う
くちおしう
その他
よからう
形容詞促音便
よつ
敬語
尊敬語
動詞
宣ひけれども、
のたまひ
おぼしめし
おぼしめし
おぼしめせ
候へ
のたまひ
知ろしめさ
助動詞・補助動詞
疲れさせたまは
入らせたまへ
したまへ
疲れさせたまひ
組落とされさせたまひ
討たれさせたまひ
聞こえさせたまひ
入らせたまへ
駆けたまふ
見たまへ
知ろしめされ
駆け給ふ
ふりあふぎたまへ
うつぶしたまへ
聞こえさせたまひ
見たまへ
謙譲
いはれ奉つて
申しける
候ふとも
つかまつらん
申しければ
申しけるは
申さんこと
申しければ
まかりなる
補助動詞
討ちたてまるたる
討ちたてまつりたる
丁寧
動詞
候はねば
候へば
候へども
候はず
補助動詞
弱り候はず
思し召し候ふべき
おぼしめし候へ
防ぎ候はん
候ふなり
疲れさせたまひて候ふ
くちおしう候へ
係り結び
甲斐の一条次郎とこそ聞け。
我うつとらんとぞすすみける。
主従五騎にぞなりにける。
東国の方へ落ちぞ行く。
何によってか、一領の御着背長を重うは思し召し候ふべき
臆病でこそさは思し召し候へ
ひとところでこそ討死にをもせめ
申さんことこそくちおしう候へ
粟津の松原へぞ駆け給ふ
面を合はする者ぞなき
たれをか庇はんとてかいくさをもすべき
貫かるてぞ失せにける