枕草子虫は品詞分解

思ひかけず、くらきところなどに、ほとめきありきたるこそ

をかしけれ。こそ、にくきもののうちに入れつべく

愛敬なきものはあれ。

品詞分解

ぬかづき虫 名詞
また 副詞
あはれなり。 ナリ活用形容動詞「あはれなり」終止形
さる 連体詞もともと副詞「さ」+ラ行変格活用動詞「あり」
心地 名詞
格助詞
道心 名詞
おこし サ行四段活用動詞「おこす」連用形
接続助詞
つきありく カ行四段活用動詞「つきありく」終止形
らむ 伝聞推定の助動詞「らむ」連体形
よ。 終助詞
思ひかけ カ行下二段活用動詞「思ひかく」未然形
打消の助動詞「ず」連用形
くらき ク活用形容詞「くらし」連体形
ところ 名詞
など 副助詞
格助詞
ほとめき カ行四段活用動詞「ほとめく」連体形
ありき カ行四段活用動詞「ありく」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
こそ 係助詞(係り結び)
をかしけれ。 シク活用形容詞「をかし」已然形(「こそ」結び)
名詞
こそ 係助詞(係り結び)
にくき ク活用形容詞「にくし」連体形
もの 名詞
格助詞
うち 名詞
格助詞
入れ ラ行下二段活用動詞「入る」連用形
強意の助動詞「つ」終止形
べく 当然の助動詞「べし」連用形
愛敬なき ク活用形容詞「愛敬なし」連体形
もの 名詞
係助詞
あれ。 ラ行変格活用動詞「あり」已然形(「こそ」結び)

人々しう、かたきなどにすべきものの大きさにはあらど、

秋など、ただよろづのものにゐ、顔などにぬれ足してゐるなどよ。

人の名につきたる、いとうとまし。

品詞分解

人々しう シク活用形容詞「人々し」連用形「人々しく」ウ音便
かたき ク活用形容詞「かたし」連体形
など 副助詞
格助詞
サ行変格活用動詞「す」終止形
べき 当然の助動詞「べし」連体形
もの 名詞
格助詞
大きさ 名詞
断定の助動詞「なり」連用形
係助詞
あら ラ行変格活用動詞「あり」未然形
打消の助動詞「ず」連已然形
接続助詞
名詞
など 副助詞
ただ 副詞
よろづ 名詞
格助詞
もの 名詞
格助詞
ワ行上一段活用「ゐる」連用形
名詞
など 副助詞
格助詞
ぬれ足 名詞
サ行変格活用動詞「す」連用形
接続助詞
ゐる ワ行上一段活用「ゐる」連体形
など 副助詞
よ。 終助詞
名詞
格助詞
名詞
格助詞
つき カ行四段活用動詞「つく」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
いと 副詞
うとまし。 シク活用形容詞「うとまし」終止形

夏虫、いとをかしうらうたげなり。

近うとりよせて物語など見るに、草子の上などに飛びありく、