枕草子大蔵卿ばかり品詞分解

その人だにえ聞きつけで、「なにとか、なにとか」と耳をかたぶけ来るに、

遠くゐて、「にくし。さのたまはば、今日は立たじ」のたまひこそ、

いかで聞きつけ給ふらんとあさましかりしか

品詞分解

代名詞
格助詞
名詞
だに 副助詞
副詞
聞きつけ カ行下二段活用動詞「聞くつく」未然形
接続助詞
「なに 名詞
格助詞
係助詞(疑問(係り結びは省略されている)
なに 名詞
格助詞
か」 係助詞(疑問)(係り結びは省略されている)
格助詞
名詞
格助詞
かたぶけ来る カ行変格活用動詞「かたぶけ来」連体形
接続助詞
遠く ク活用形容詞「遠し」連用形
ワ行上一段活用「ゐる」連用形
接続助詞
「にくし。 ク活用形容詞「にくし」終止形
副詞
のたまは ハ行四段活用動詞「のたまふ」未然形 尊敬語 本動詞 大蔵卿⇒そばにある人 おっしゃる
接続助詞
今日 名詞
係助詞
立た タ行四段活用動詞「立つ」未然形
じ」 打消意思の助動詞「じ」終止形
格助詞
のたまひ ハ行四段活用動詞「のたまふ」 尊敬語 本動詞 作者→大蔵卿 おっしゃる
過去の助動詞「き」の連体形
こそ 係助詞(係り結び)
いかで 副詞
聞きつけ カ行下二段活用動詞「ききつく」連用形
給ふ ハ行四段活用動給ふ」終止形 尊敬語 補助動詞 作者→大蔵卿 ~なさる
らん 現在推量の助動詞「らむ」連体形
格助詞
あさましかり シク活用形容詞「あさまし」連用形
しか。 過去の助動詞「き」の已然形(「こそ」結び)。

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