ひとりは小姫にて、名をかさねといふ。
ちひさき | ク活用形容詞「ちひさし」連体形 |
者 | 名詞 |
ふたり、 | 名詞 |
馬 | 名詞 |
の | 格助詞 |
跡 | 名詞 |
したひ | ハ行四段活用動詞「したふ」連用形 |
て | 接続助詞 |
走る | ラ行四段活用動詞「走る」終止形。 |
一人 | 名詞 |
は | 係助詞 |
小姫 | 名詞 |
に | 断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ |
て | 接続助詞、 |
名 | 名詞 |
を | 格助詞 |
「かさね」 名詞 | |
と | 格助詞 |
いふ。 | ハ行四段活用動詞「いふ」終止形。 |
聞きなれぬ名のやさしかりければ、
聞きなれ | ラ行下二段活用動詞「ききなる」未然形
芭蕉は「俗中の雅」を大切にしていて、俳諧には進んで採用していた。 田舎では聞き慣れない「かさね」という娘の名前に、 「襲」に通じる雅を見出した。 |
ぬ | 打消の助動詞「ず」連体形
接続は未然形 [な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬ・ざる/ね・ざれ/ざれ |
名 | 名詞 |
の | 格助詞 |
やさしかり | シク活用形容詞「やさし」連用形 |
けれ | 過去の助動詞「けり」已然形
接続は連用形 けら/○/けり/ける/けれ/◯ |
ば | 接続助詞、 |
かさねとは八重撫子の名なるべし 曽良
かさね | 名詞 |
と | 格助詞 |
は | 係助詞 |
八重撫子 | 名詞 |
の | 格助詞 |
名 | 名詞 |
なる | 断定の助動詞「なり」連体形
接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ |
べし | 推量の助動詞「べし」終止形
接続は終止形、ラ変型は連体形 べく・べから/べく・べかり/べし/べき・べかる/べけれ/◯ |
曽良 | 名詞 |
やがて人里に至れば、あたひを鞍つぼに結びつけて馬を返しぬ。
やがて | 副詞 |
人里 | 名詞 |
に | 格助詞 |
至れ | ラ行四段活用動詞「至る」已然形 |
ば | 接続助詞、 |
あたひ | 名詞 |
を | 格助詞 |
鞍つぼ | 名詞 |
に | 格助詞 |
結びつけ | カ行下二段活用「結びつく」連用形 |
て | 接続助詞 |
馬 | 名詞 |
を | 格助詞 |
返し | サ行四段活用動詞「返す」連用形 |
ぬ | 完了の助動詞「ぬ」終止形。
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