大鏡競弓競べ弓競射道長伝ノ四品詞分解現代語訳全訳

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大鏡競弓競べ弓競射道長伝ノ四品詞分解全訳現代語訳

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原文

中ノ関白殿、また御前(おまえ)にさぶらふ人々も、

「いま二度延べさせ給へ」ともうして、

延べさせ給ひけるを、

現代語訳

中ノ関白殿(道隆公)も、また御前に控えている人々も、

「もう二度だけ、延長なさいませ。」と申し上げて、

延長なさいましたので

品詞分解

中ノ関白殿、 名詞
また 接続詞
御前 名詞
格助詞
さぶらふ 謙譲の本動詞ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連体形 謙譲語 本動詞 世継⇒中ノ関白殿 (仕える)お仕えする
人々 名詞
も、 係助詞
「いま 副詞
二度 名詞
延べ バ行下二段活用未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形 尊敬語 助動詞 中ノ関白殿・御前にさぶらふ人々⇒道長公 ~なさる
給へ」 ハ行四段活用動詞「給ふ」命令形 尊敬語 補助動詞 中ノ関白殿・御前にさぶらふ人々⇒道長公 ~なさる
格助詞
申し 謙譲のサ行四段活用動詞「申す」連用形 謙譲語 本動詞 世継⇒道長公 (言う)申し上げる
て、 接続助詞
延べ バ行下二段活用動詞「延ぶ」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形 尊敬語 助動詞 世継⇒中ノ関白殿 ~なさる
給ひ 尊敬の補助動詞「給う」連用形 尊敬語 補助動詞 世継⇒中ノ関白殿 ~なさる
ける 過去の助動詞「けり」連体形
を、 接続助詞

 

原文

安からずおぼしになりて、「さらば、延べさせ給へ」と

仰せられて、また射させ給ふとて、仰せらるるやう、

「道長が家より帝・后立ち給ふべきものならば、

この矢あたれ」と仰せらるるに、

同じものを中心にあたるものかは。

 

げんだいg

(道長公は)不愉快におなりになって、

「それではお延ばしなさい」と仰って、再びなさろうとして仰るには、

「(この)道長の家から(この先)帝や后がお立ちになるはずならば、

この矢よ、当たれ。」と仰って(矢を射ったところ)、

同じ当るといっても、ど真ん中に当たるはないか。

安から ク活用形容詞「やすし」未然形
打消しの助動詞「ず」連用形
おぼしなり 尊敬語ラ行四段活用動詞「おぼしなる」連用形 尊敬語 本動詞 世継⇒道長公 (思う)お思いになる
て、 接続助詞
「さらば、 接続語
延べ バ行下二段活用「延ぶ」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形 尊敬語 助動詞 道長公⇒中ノ関白殿・御前にさぶらふ人々 ~なさる
給へ」 尊敬の補助動詞「給ふ」命令形 尊敬語 補助動詞 道長公⇒中ノ関白殿・御前にさぶらふ人々 ~なさる
格助詞
仰せ 尊敬語「仰す」サ行下二段活用未然形 尊敬語 本動詞 世継⇒道長公 (いう)仰る
られ 尊敬の助動詞「らる」連用形 尊敬語 助動詞 世継⇒道長公 ~なさる
て、 接続助詞
また 副詞
ヤ行上一段活用動詞「射る」未然形
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形 尊敬語 助動詞 世継⇒道長公 ~なさる
給ふ 尊敬の補助動詞「給ふ」連体形 尊敬語 補助動詞 世継⇒道長公 ~なさる
とて、 格助詞
仰せ 尊敬語サ行下二段活用動詞「仰す」未然形 尊敬語 本動詞 世継⇒道長公 (いう)仰る
らるる 尊敬の助動詞「らる」連体形 尊敬語 助動詞 世継⇒道長公 ~なさる
よう、 接尾辞
「道長 名詞
格助詞
名詞
より 格助詞
帝・ 名詞
名詞
立ち タ行四段動詞「立つ」連用形
給ふ 尊敬の補助動詞「給ふ」終止形 尊敬語 補助動詞 道長公⇒帝・妃 ~なさる
べき 当然の助動詞「べし」連体形
もの 名詞
なら 断定の助動詞「なり」未然形
ば、 接続助詞
代名詞
格助詞
名詞
あたれ」 ラ行四段活用動詞「当たる」命令形
格助詞
仰せ 尊敬語サ行下二段活用動詞「仰す」未然形 尊敬語 本動詞 世継⇒道長公 (いう)仰る
らるる 尊敬の助動詞「らる」連体形 尊敬語 助動詞 世継⇒道長公 ~なさる
に、 接続助詞
同じ シク活用形容詞「同じ」連体形
もの 名詞
格助詞
中心(なから) 名詞
格助詞
ものかは。 終助詞(詠嘆)