更級日記猫大納言の姫君品詞分解

『おのれは侍従の大納言の御女のかくなりたるなり。

さるべき縁のいささかありて、この中の君の

すずろにあはれと思ひいで給へば、ただしばしここにあるを、

このごろ下衆の中にありて、いみじうわびしきこと。』といひて、

いみじう鳴くさまは、あてにをかしげなる人と見えて、

うちおどろきたれば、この猫の声にてあるつるが、

いみじくあはれなるなり。」と語り給ふを聞くに、いみじくあはれなり。

品詞分解

わづらふ ハ行四段活用動詞「わずらふ」連体形
姉 名詞
おどろき カ行四段活用動詞「おどろく」連用形
て 接続助詞
「いづら 代名詞
猫 名詞
は。 係助詞。
こち 代名詞
ゐ ワ行上一段活用動詞「ゐる」連用形
て 接続助詞
来(こ)。」 カ行変格活用動詞「来(く)」命令形
と 格助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
を 接続助詞
「など。」 副詞
と 格助詞
問へ ハ行四段活用動詞「問ふ」已然形
ば 接続助詞
「夢 名詞
に 格助詞
こ 代名詞
の 格助詞
猫 名詞
の 格助詞
かたはら 名詞
に 格助詞
来 カ行変格活用動詞「来」連用形
て 接続助詞
『おのれ 代名詞
は 係助詞
侍従の大納言 名詞
の 格助詞
御女 接頭語+名詞
の 格助詞
かく 副詞
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
なり。 断定の助動詞「なり」終止形
さる ラ行変格活用動詞「さり」連体形
べき 当然の助動詞「べし」連体形
縁 名詞
の 格助詞
いささか 副詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
て 接続助詞
こ 代名詞
の 格助詞
中 名詞
の 格助詞
君 名詞
の 格助詞
すずろに ナリ活用形容動詞「すずろなり」連用形
あはれ ナリ活用形容動詞「あはれなり」語幹
と 格助詞
思ひいで ダ行下二段活用動詞「思ひ出づ」連用形
給へ ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 尊敬語 補助動詞 猫⇒中の君 ~なさる
ば 接続助詞
ただ 副詞
しばし 副詞
ここ 代名詞
に 格助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
を 接続助詞
このごろ 名詞副詞
下衆 名詞
の 格助詞
中 名詞
に 格助詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
て 接続助詞
いみじう シク活用形容詞「いみじ」連用形「いみじく」ウ音便
わびしき シク活用形容詞「わびし」連体形
こと」 名詞
と 格助詞
いひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形
て 接続助詞
いみじう シク活用形容詞「いみじ」連用形「いみじく」ウ音便
鳴く カ行四段活用動詞「鳴く」連体形
さま 名詞
は 係助詞
あてに ナリ活用形容動詞「あてなり」連用形
をかしげなる ナリ活用形容動詞「なり」連体形
人 名詞
と 格助詞
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形
て 接続助詞
うちおどろき 接頭語+カ行四段活用動詞「おどろく」連用形
たれ 完了の助動詞「たり」已然形
ば 接続助詞
こ 代名詞
の 格助詞
猫 名詞
の 格助詞
声 名詞
に 断定の助動詞「なり」連用形
て 接続助詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
つる 完了の助動詞「つ」連体形
が 格助詞
いみじく シク活用形容詞「いみじ」連用形
あはれなる ナリ活用形容動詞「あはれなり」連体形
なり。」 断定の助動詞「なり」終止形
と 格助詞
語り ラ行四段活用動詞「語る」連用形
給ふ ハ行四段活用動詞「給ふ」 尊敬語 補助動詞 作者→姉 ~なさる
を 格助詞
聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形
に 接続助詞
いみじく シク活用形容詞「いみじ」連用形
あはれなり ナリ活用形容動詞「あはれなり」終止形

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その後は、この猫を北面にも出ださず思ひかしづく。

ただ一人ゐたる所この猫が向かひゐたれば、