をのこども、火をともして見れば、
昔、こはたといひけむが孫といふ。
神いと長く、額いとよくかかりて、色白くきたなげなくて、
「さておありぬべき下仕などにてもありぬべし。」など、
人々あはれがるに、声すべて似るものなく、空に澄み登りて、
めでたく歌をうたふ。
品詞分解
をのこども | をのこども |
火 | 名詞 |
を | 格助詞 |
ともし | サ行四段活用動詞「ともす」連用形 |
て | 接続助詞 |
見れ | マ行上一段活用「見る」已然形 |
ば | 接続助詞 |
昔 | 名詞 |
こはた | 名詞 |
と | 格助詞 |
いひ | ハ行四段活用動詞「いふ」連用形 |
けむ | 過去伝聞婉曲の助動詞「けむ」連体形 |
が | 格助詞 |
孫 | 名詞 |
と | 格助詞 |
いふ。 | ハ行四段活用動詞「いふ」終止形。 |
髪 | 名詞 |
いと | 副詞 |
長く | ク活用形容詞「ながし」連用形 |
額 | 名詞 |
いと | 副詞 |
よく | ク活用形容詞「よし」連用形 |
かかり | ラ行四段活用動詞「かかる」連用形 |
て | 接続助詞 |
色 | 名詞 |
白く | ク活用形容詞「白し」連用形 |
きたなげなく | ク活用形容詞「きたなげなし」連用形 |
て | 接続助詞 |
「さ | 副詞 |
て | 接続助詞 |
も | 係助詞 |
あり | ラ行変格活用動詞「あり」連用形 |
ぬ | 強意の助動詞「ぬ」終止形 |
べき | 可能の助動詞「べし」連体形 |
下仕 | 名詞 |
など | 副助詞 |
に | 断定の助動詞「なり」連用形 |
て | 接続助詞 |
も | 係助詞 |
あり | ラ行変格活用動詞「あり」連用形 |
ぬ | 強意の助動詞「ぬ」終止形 |
べし。」 | 推量の助動詞「べし」」終止形 |
など | 副助詞 |
人々 | 名詞 |
あはれがる | ラ行四段活用動詞「あはれがる」連体形 |
に | 接続助詞 |
声 | 名詞 |
すべて | 副詞 |
似る | ナ行上一段活用動詞「似る」連体形 |
もの | 名詞 |
なく | ク活用形容詞「なし」連用形 |
空 | 名詞 |
に | 格助詞 |
澄み登り | ラ行四段活用動詞「済登る」連用形 |
て | 接続助詞 |
めでたく | ク活用形容詞「めでたし」連用形 |
歌 | 名詞 |
を | 格助詞 |
うたふ。 | ハ行四段活用動詞「うたふ」終止形 |
人々いみじうあはれがりて、け近くて人々もて興ずるに、
「西国の遊女はえかからじ」などいふを聞きて、
「まだ暁より…流れたる」部分がないのですが、のせていただけませんか?
ご指摘ありがとうございます!
追記します
お待たせしました!
追記しました。