とて、海にうちはめつれば口惜し。
また | 副詞 |
言ふ | ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形 |
に | 格助詞 |
従ひ | ハ行四段活用動詞「従ふ」連用形 |
て、 | 接続助詞、 |
「いかが | 副詞(係り結び) |
は | 係助詞 |
せ | サ行変格活用「す」未然形 |
ん。」 | 意志の助動詞「む」連体形(「いかが」結び) |
と | 格助詞 |
て、 | 接続助詞、 |
「眼 | 名詞 |
も | 係助詞 |
こそ | 係助詞(係り結び) |
ふたつ | 名詞 |
あれ。 | ラ行変格活用動詞「あり」已然形(「こそ」結び) |
ただ | 副詞 |
ひとつ | 名詞 |
ある | ラ行変格活用動詞「あり」連体形 |
鏡 | 名詞 |
を | 格助詞 |
たいまつる。」 | ラ行四段活用動詞」「たてまつる」終止形イ音便 |
と | 格助詞 |
て、 | 接続助詞、 |
海 | 名詞 |
に | 格助詞 |
うちはめ | 接頭語+「マ行下二段活用動詞「はむ」連用形 |
つれ | 完了の助動詞「つ」已然形 |
ば | 接続助詞 |
口惜し。 | シク活用形容詞「くちをし」終止形 |
されば、うちつけに、海は鏡の面のぼとなりぬれば、
ある人のよめる歌、
ちはやふる神の心を荒るる海に鏡を入れて
かつ見つるかな
されば、 | 接続詞 |
うちつけに、 | ナリ活用形容動詞「うちつけなり」連用形副詞 |
海 | 名詞 |
は | 係助詞 |
鏡 | 名詞 |
の | 格助詞 |
面 | 名詞 |
の | 格助詞 |
ごと | 比況の助動詞「ごとし」語幹 |
なり | ラ行四段活用動詞「なる」連用形 |
ぬれ | 完了の助動詞「ぬ」已然形 |
ば、 | 接続助詞、 |
ある | 連体詞 |
人 | 名詞 |
の | 格助詞 |
よめ | マ行四段活用動詞「よむ」已然形 |
る | 完了の助動詞「り」連体形 |
歌、 | 名詞 |
ちはやふる | 枕詞 |
神 | 名詞 |
の | 格助詞 |
心 | 名詞 |
を | 格助詞 |
荒るる | ラ行下二段活用動詞「荒る」連体形 |
海 | 名詞 |
に | 格助詞 |
鏡 | 名詞 |
を | 格助詞 |
入れ | ラ行下二段活用動詞「入る」連用形 |
て | 接続助詞 |
かつ | 副詞 |
見 | マ行上一段活用「見る」連用形 |
つる | 完了の助動詞「つ」連体形 |
かな | 終助詞 |
いたく住之江、忘れ草、騎士の姫松など言ふ神にはあらずかし。
眼もうつらうつら、鏡に神の心をこそは見つれ。