徒然草久しく隔たりて会ひたる人の56段品詞分解

おのづから、人も聞くにこそあれ。

品詞分解

よき ク活用形容詞「よし」連体形
名詞
格助詞
物語する サ行変格活用動詞「物語す」連体形
は、 係助詞
名詞
あまた 副詞
あれ ラ行変格活用動詞「あり」已然形
ど、 接続助詞
一人 名詞
格助詞
向き カ行四段活用動詞「向く」連用形
接続助詞
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
を、 格助詞
おのづから 副詞
名詞
係助詞
聞く カ行四段活用動詞「聞く」連体形
断定の助動詞「なり」連用形
こそ 係助詞(係り結び)
あれ。 ラ行変格活用動詞「あり」已然形(「こそ」已然形)補助動詞

本文

よからぬ人は、だれともなく、あまたの中にうち出でて、

見ることのやうに語りなせば、皆同じく笑ひののしる、

いと乱がはし。

品詞分解

よから ク活用形容詞「よし」未然形
打消 の助動詞「ず」連体形
名詞
係助詞
名詞
格助詞
係助詞
なく、 ク活用形容詞「なし」連用形
あまた 副詞
格助詞
名詞
格助詞
うち出で 接頭語+ダ行下二段活用動詞「出づ」連用形
て、 接続助詞
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
こと 名詞
格助詞
やうに 比況の助動詞「やうなり」連用形(名詞「やう」+断定の助動詞「なり」連用形
語りなせ サ行四段活用動詞「語りなす」已然形
ば、 接続助詞
名詞
同じく シク活用形容詞「同じ」連用形
笑ののしる、 ラ行四段活用動詞「笑いののしる」連体形
いと 副詞
乱がわし。 シク活用形容詞「乱がわし」終止形

本文

をかしきことを言ひてもいたく興ぜと、

興なきことを言ひてもよく笑ふに、品のほど計られべき。

品詞分解

をかしき シク活用形容詞「をかし」連体形
こと 名詞
格助詞
言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形
接続助詞
係助詞
よく ク活用形容詞「よし」連用形
笑ふ 連体形
格助詞
係助詞(係り結び)
名詞
格助詞
ほど 名詞
計ら ラ行四段活用動詞「計る」未然形
可能の助動詞「る」連用形
強意の助動詞「ぬ」終止形
べき。 推量の助動詞「べし」連体形(「ぞ」結び)

本文

人の身ざまの良しあし、才ある人はそのことなど定め合へに、