sarashina3

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

 

いと口惜しく思ひ嘆かるるに、をばなる人の田舎より上りたる所に

渡いたれば、「いとうつくしう生ひなりに/けり。」など、あはれがり、

めづらしがりて、帰るに、

現代語訳

(源氏物語が読めずに)たいそう悔しく思い嘆いていると、叔母である人が田舎から上京してきている家に

赴くと(叔母は)「とてもかわいらしく大きくなったね。」などと、ほめて、可愛がって、帰る時に

 

品詞分解

いと 副詞
口惜しく シク活用形容詞「口惜し」連用形
思ひ嘆か カ行四段活用動詞「思ひ嘆く」未然形
るる 自発の助動詞「る」連体形
接続は四段・ナ変・ラ変の未然形
れ/れ/る/るる/るれ/れよ
に、 接続助詞
をば 名詞
なる 断定の助動詞「なり」連体形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
名詞
格助詞
田舎 名詞
より 格助詞
上り ラ行四段活用動詞「上る」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
名詞
格助詞
渡い サ行四段活用動詞「わたす」連用形「わたし」イ音便→行かせる(親が私を)

または

ラ行四段活用動詞「わたる」連用形「わたり」→(私が)行く※二説あるので学校の先生の方針に従おう

たれ 完了の助動詞「たり」已然形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
ば、 接続助詞
「いと 副詞
うつくしう シク活用形容詞「うつくし」連用形「うつくしく」ウ音便
生ひなり ラ行四段活用動詞「生ひなる」連用形
完了の助動詞「ぬ」連用形
けり。」 詠嘆の助動詞「けり」終止形
など、 副助詞
あはれがり ラ行四段活用動詞「あはれがる」連用形
めづらしがり ラ行四段活用動詞「めづらしがる」連用形
て、 接続助詞
帰る ラ行四段活用動詞「帰る」連体形
に、 格助詞

「何を奉ら。まめまめしき物は、まさなかりな/む

ゆかしくしたまふなる物を奉ら。」とて、『源氏』の五十余巻、

櫃に入りながら、『在中将』『とほぎみ』『せり河』『しらら』『あさうづ』

などいふ物語ども、一袋取り入れて、得て帰る心地のうれしさ

いみじきや。

現代語訳

(叔母)「何を差し上げましょうか。実用的なものは良くないでしょう。

欲しがっていらっしゃると聞いているものを差し上げましょう。」といって、

源氏物語の五十余巻を櫃にはいったまま、『在中将』『とほぎみ』『せり河』『しらら』『あさうづ』

などという物語を一つの袋いっぱいに取り入れて、もらって帰る気持ちの嬉しさといったら、

たいそう素晴らしいものだった。

 

品詞分解

名詞
格助詞
係助詞(係り結び)
奉ら 謙譲語

本動詞

叔母⇒作者

(与ふ)差し上げる

ラ行四段活用動詞「奉る」未然形

※叔母のほうが目上ですが、

親しみを込めるときに敬語を使うことがあります

意志の助動詞「む」連体形(「か」結び)

接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯

まめまめしき シク活用形容詞「まめまめし」連体形
名詞
は、 係助詞
まさなかり ク活用形容詞「まさなし」連用形
強意の助動詞「ぬ」未然形。
接続は連用形
な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
む。 推量の助動詞「む」終止形。
接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯
ゆかしく シク活用形容詞「ゆかし」連用形
サ行変格活用動詞「す」連用形
たまふ 尊敬語

補助動詞

叔母⇒作者

ーなさる

ハ行四段活用動詞「たまふ」終止形

※叔母のほうが目上でも

親しみを込めるときに敬語を使うことがあります

なる 伝聞推定の助動詞「なり」連体形

接続は終止形・ラ変型は連体形
◯/なり/なり/なる/なれ/◯

名詞
格助詞
奉ら 謙譲語

本動詞

叔母⇒作者

(与ふ)差し上げる

ラ行四段活用動詞「奉る」未然形

む。」 意志の助動詞「む」終止形
接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯
格助詞
て、 接続助詞
『源氏』 名詞
格助詞
五十余巻 名詞
名詞
格助詞
入り ラ行四段活用動詞「入る」連用形
ながら、 接続助詞
『在中将』 名詞
『とほぎみ』 名詞
『せり河』 名詞
『しらら』 名詞
『あさうづ』 名詞
など 副助詞
いふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
物語ども 名詞+接尾語
一袋 名詞
取り入れ ラ行下二段活用動詞「取り入る」連用形
て、 接続助詞
ア行下二段活用動詞「得(う)」連用形
接続助詞
帰る ラ行四段活用動詞「帰る」連体形
心地 名詞
格助詞
うれしさ 名詞
ぞ、 係助詞(係り結び)
いみじき シク活用形容詞「いみじ」連体形(「ぞ」結び)
や。 間投助詞