更級日記 源氏の五十余巻 品詞分解 現代語訳

 

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

 

夢にいと清げなる僧の黄なる地の袈裟着たるが来て、

「『法華経』五の巻を、疾く習へ。」と言ふと見れど、

人にも語らず、習はむとも思ひかけず。

現代語訳

夢の中に、たいそう美しい僧で黄色をした地の袈裟を着ている僧が出てきて、

「『法華経』の第五巻を、早く習いなさい。」と言うような夢を見たけれど、

(法華経を習えと美しい僧に言われた夢については)人にも話さず、(法華経を)習おうとも思いもしなかった。

品詞分解

夢 名詞
に 格助詞
いと 副詞
清げなる ナリ活用形容動詞「清げなり」連体形
僧 名詞
の 格助詞

同格!

黄なる ナリ活用形容動詞「黄なり」連体形
地 名詞
の 格助詞
袈裟 名詞
着 カ行上一段活用動詞「着る」連用形
たる 存続の助動詞「たり」連体形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
が 格助詞
来 カ行変格活用動詞「来(く)」連用形
て 接続助詞
「『法華経』 名詞
五の巻 名詞
を 格助詞
疾く ク活用形容詞「疾(と)し」連用形
習へ。」 ハ行四段活用動詞「習ふ」命令形
と 格助詞
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」終止形
と 格助詞
見れ マ行上一段活用動詞「見る」已然形
ど 接続助詞
人 名詞
に 格助詞
も 係助詞
語ら ラ行四段活用動詞「語る」未然形
ず、 打消の助動詞「ず」連用形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬざる/ね・ざれ/ざれ
習は ハ行四段活用動詞「習ふ」未然形
む 意志の助動詞「む」終止形

接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯

と 格助詞
も 係助詞
思ひかけ カ行下二段活用動詞「思ひかく」未然形
ず。 打消の助動詞「ず」終止形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬざる/ね・ざれ/ざれ

物語のことをのみ心にしめて、我はこの頃悪きぞかし、

盛りにならば、容貌も限りなくよく、髪もいみじく長くなりな/む、

光の源氏の夕顔、宇治の大将の浮舟の女君のやうにこそあらめと思ひける心、まづいとはかなくあさまし。

現代語訳

ただ物語のことだけで心をいっぱいにして、自分は今はまだ見かけもよくないわよ、

でも年頃になったら、顔貌もこの上なく美しくなって、髪もたいそう長くなるだろう、

光源氏の(愛人の)夕顔や宇治の大将薫の(愛人の)浮舟の姫君のようになるだろうと思った私の心は、またたいそうとりとめなく呆れ果てたことだった。

品詞分解

物語 名詞
の 格助詞
こと 名詞
を 格助詞
のみ 副助詞
心 名詞
に 格助詞
しめ マ行下二段活用動詞「占む」連用形
て、 接続助詞
我 代名詞
は 係助詞
この頃 名詞
悪き ク活用形容詞「悪し」連体形
ぞ 終助詞
かし、 終助詞
盛り 名詞
に 格助詞
なら ラ行四段活用動詞「なる」未然形
ば、 接続助詞
容貌 名詞
も 係助詞
限りなく ク活用形容詞「限りなし」連用形
よく、 ク活用形容詞「よし」連用形
髪 名詞
も 係助詞
いみじく シク活用形容詞「いみじ」連用形
長く ク活用形容詞「長し」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
な 強意の助動詞「ぬ」未然形。
接続は連用形
な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね
む 推量の助動詞「む」終止形。
接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯
光の源氏 名詞
の 格助詞
夕顔 名詞
宇治の大将 名詞
の 格助詞
浮舟 名詞
の 格助詞
女君 名詞
の 格助詞
やう 名詞
に 断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ※比況の助動詞「やうなり」の連用形「やうに」と取る本もあります。学校の先生の方針に従おう
こそ 係助詞(係り結び)
あら ラ行変格活用補助動詞「あり」未然形
め 推量の助動詞「む」已然形(「こそ」結び)

接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯

と 格助詞
思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形

接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯

心 名詞
まづ 副詞
いと 副詞
はかなく ク活用形容詞「はかなし」連用形
あさまし。 シク活用形容詞「あさまし」終止形

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