伊勢物語渚の院82段品詞分解

その木のもとに下り居て、枝を折りて、挿頭に挿して、

上中下、皆歌詠みけり。

馬の頭なりける人の詠める、

名詞
狩りする サ行変格活用動詞「狩りする」連体形
交野 名詞
格助詞
名詞
格助詞
名詞
代名詞
格助詞
名詞
格助詞
名詞
ことに 副詞
おもしろし。 ク活用形容詞「おもしろし」終止形
代名詞
格助詞
名詞
格助詞
もと 名詞
格助詞
下り居 ワ行上一段活用動詞「下り居る」連用形
接続助詞
名詞
格助詞
折り ラ行四段活用動詞「折る」連用形
接続助詞
挿頭 名詞
格助詞
挿し サ行四段活用動詞「挿す」連用形
て、 接続助詞
名詞
名詞
名詞
副詞
名詞
詠み マ行四段活用動詞「詠む」連用形
けり。 過去の助動詞「けり」終止形
馬の頭 名詞
なり 断定の助動詞「なり」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
名詞
格助詞
詠め マ行四段活用動詞「詠む」已然形
る、 完了の助動詞「る」連体形

世の中に絶えて櫻のなかりせば

春の心はのどけからまし

となむ詠みたりける。また人の歌、

散ればこそいとど桜はめでたけれ

憂き世に何か久かるべき

とて、その木のもとは立ちて帰るに、

日暮れになりぬ。

 

世の中 名詞
格助詞
絶えて 副詞
名詞
格助詞
なかり ク活用形容詞「なし」連用形
過去の助動詞「き」未然形
接続助詞
名詞
格助詞
名詞
係助詞
のどけから ク活用形容詞「のどけし」未然形
まし 反実仮想の助動詞「まし」終止形
格助詞
なむ 係助詞(係り結び)
詠み マ行四段活用動詞「詠む」連用形
たり 完了の助動詞「たり」連用形
ける。 過去の助動詞「けり」連体形(「なむ」結び)
また人 名詞
格助詞
歌、 名詞
散れ ラ行四段活用動詞「散る」已然形
接続助詞
こそ 係助詞(係り結び)
いとど 副詞
名詞
係助詞
めでたけれ ク活用形容詞「めでたし」已然形(「こそ」結び)
憂き ク活用形容詞「うし」連体形
名詞
格助詞
名詞
係助詞(係り結び)
久しかる シク活用形容詞「久し」連体形
べき 推量の助動詞「べし」連体形(「か」結び)
格助詞
て、 接続助詞
代名詞
格助詞
名詞
格助詞
もと 名詞
係助詞
立ち タ行四段活用動詞「立つ」連用形
接続助詞
帰る ラ行四段活用動詞「帰る」連体形
格助詞
日暮れ 名詞
格助詞
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形

御供なる人、酒を持たせて、野より出で来たり。